明けまして鷲巣さまがカワイイ

あけましておめでとうございまーす!!!

新年からペパクラを作り続けていた私ですが何か。



…えー


何かこう…写真にね
小物が…すごくいっぱい…大量に…映ってますよね…

これはいったい…どこから涌いてきたっていうか…その辺なんですけどね…


前回のペパクラ作ってみたエントリで作ったボッテボテの鷲巣さま(小)ペパクラですが、やはり自分で作ったものはなかなか愛しいもので、デスクの上に置いて毎日愛でていたんです。

気温もどんどん下がって来て、鷲巣さまは笑顔だけども、何か足りない。
そう…鷲巣さまを…タツに入れてあげたい!!!


タツは良いものです。あったかいですね。いま我が家には無いんですが、鷲巣さまにはぬくぬくでいてほしい。


なので、今までわざとあまり情報を入れないようにしてたんですけど(*ハマるとやだから)、ドール用の小さいコタツみたいなのが売ってないかな?とネットでふらふら探していたのです。
しかし、コタツを買ったら、やはり多少の小物が欲しい。おいしそうなケーキやお飲物も用意して差し上げたい。


見てまわっているうちに
「これが食玩てやつかー」「ほー、良く出来ている…」「うわーこれ集めるとか…搾取されとるなあ…」

「でも、これ複数購入するとなると、結構お高いものですよなあ…うーん…サイズも合うのかよくわかんないし…」


などとついったーで呟いていたら、


「昔ピンキー改造して撮影してた時用の食玩とか家具とかいろいろありますけど使います?」

「な、なんだってー!?」



…というわけで

気がつくと

なんか大量に…ありました…家に…

id:akio71さんに、安価で譲っていただきました…!ありがとうっ…!ありがとうっ…!!

先日、嫁(小)を連れ出向いていって、現物を見せてもらい、そのままいただいて参りました。

akio71さんが「ここをこうするといいですよ!」「こうするとカワイイですよ!」とスタイリストのように勧めてくれるので、「かわいいーー!!」「なるほどー!!」とかゆって大盛り上がり。


akio71さんの譲ってくれたブツ、はっきり言ってすごいですよ…!


まずこれ…どうよ…!


信じられないだろ…これ…akio71さんのお手製なんだぜ…
もう鷲巣さまにお似合いすぎて困る。友達みんなに写真見せたら大ウケでした。美しい!!


あとこれ!

足のあまり自由でない鷲巣さまのために、乗り物を用意致しました…!!

どこでもいける!どこまででもいけるーー!

KUBさんが作った鷲巣さまはジャストフィットなんですが、私が最初に作った鷲巣さまはバランス悪くて座れませんでした。
…だから作り直した。

でもやっぱり歪んでる(笑)

でもカワイイ


こういう写真も撮ってみました
ふふふ…



これからしばらく遊べそうです。

作りかけのシュール画像。

不器用な素人が年末にペパクラ作ってみた


さて、今まで散々KUBさんの作ったペパクラを紹介したり、写真撮ってハアハアしたりしておりました私なのですが…
実は今まで一度もペパクラを自分で作ったことがないって言う…!!


だ、だって不器用なんだもの!器用じゃないんだもの!!><
工作とか、もう小学生の頃から「思いだけは熱いけど、細部を丁寧に作ることが出来ない&せっかち&仕上げが雑」で数知れない失敗を繰り返してきた…!!
それに、KUBさんが作ってくれた美しい完成品が手元にあるのに、なんでわざわざ粗忽な自分が作り上げる意味があるのかいや無い、的な言い訳を日々呟いていましたが…


年の瀬も押し迫った今日この頃、やはり一回はチャレンジしてみるべきではないか(今さらすぎ)と唐突に思いまして、突然作ってみたよ!ペパクラ!!



作るのは鷲巣さまの小さいペパクラ。全長は約10センチ。

これはKUBさんが作った完成品。



●準備するもの

ペパクラのプリントされた紙、木工用ボンド(¥140くらい)、つまようじ数本、カッター、はさみなど
あと、指先にボンドがつくのでおしぼりがあると良い(紙を濡らさないよう注意)

私はセメダインの木工用ボンドを使用しました。ペパクラを作り慣れている人は「速乾」という奴をおすすめのようですが、私はとても無理なので、普通のやつです…
あと、水のりは印刷のインクがにじんでしまうので、おすすめしないそうです。

あともう1個、必須なもの。

鉄筆…!(折り目をつける部分に筋をつけ、綺麗な折り目をつけやすくするのに使う)なんて持ってる人はそんなにいないと思うので、インクが出なくなったボールペンがあるとすっごくいいです。
のりしろと印刷部分の境目にこれで筋をつける。パーツが小さいので、無いと作業が本当に辛くなる。


で、実際の作業に移っていきます!


1.ペパクラのプリントされた用紙を準備する

ネットで入手できるものならダウンロードしてきます。カラープリンターが無ければ、セブンイレブンネットプリントを利用できます(今回私もこれを使いました)。プリントした紙はそのまま切って使用できます。カラーA4サイズ一枚¥60。
この時できれば二枚プリントしておいて、作業する時手元にもう一枚あると、のり付け番号の確認などしやすいです。パーツ失敗してもやり直せるし。
私はパソコンにデータを表示させてたまに確認したりしました。



2.手を洗う

漫画を描く人ならわかると思うけど、手には脂がついています。紙が汚れるので石けんで手を洗ってから作業を始めましょう。


3.パーツを切り出す

まずはさみで大まかに切ってから、パーツを切り出します。
つい一度に全部のパーツを切ってしまいたくなりますが、なくしやすいし何がなんだかわからなくなるので、パーツ1個切っては作り切っては作りしていった方がいいようです。


追記:いくつか作ってみると、切り取るより先に下の「4」の手順・筋をつける…方が作業しやすい気がしました。順序は「鉄筆で筋をつける→パーツ切り取り」をおすすめします。



机の上に古雑誌を置いてその上で作業しました。使ったのは長年使っていたトーンカッター(最近はまるで出番がない…)。

作業の難度を心配していましたが、中学生の頃からトーン貼りなどという作業に打ち興じていた自分には、丁寧にやればほぼ問題なかったです。トーン貼りに慣れた人なら楽勝です。
ただし、普通のカッターでやれる気はあんまりしない…最近ではダイソーでもデザインカッターを売っているそうなので、そちらの購入をおすすめします。


4.のりしろ部分と印刷部分の境目に筋をつける



ここで鉄筆(という名の出なくなったボールペン)の出番。のりしろと印刷部分の境目、折り目がつくところに筋を入れていき、軽く折っておきます。
ちなみに下のボディと腕の写真の、手の先っちょがなんか赤くなってるのは、三色ボールペンの黒が出ないものを鉄筆として使ってたのに、間違えて赤のとこを出したまま線引いちゃったから(笑)


5.のりしろを貼り合わせる

要らない紙の上にボンドを少し出し、つまようじの先にボンドを付けて、小さなのりしろに塗り、貼り合わせていきます。

KUBさんが製作実況してた時のログを見ながら作っていたので、同じように最初顔から作ろうと思ったんだけど、人形は顔が命。初めて作るのに失敗したら目も当てられない…ということで、手足パーツから先にのり付けに着手することにしました。後から考えるとこの判断、本当に正しかった。

最初ののり付けで、(失敗したら嫌なので)すごく時間がかかった…!!

「こうなって…!こうなるんだよな…?」とかためつすがめつしながらおっかなびっくり作ります。

腕が一本出来た!(^^)


一度作ると、あとは要領を覚えてなんとかサクサクやっていける(ような気がする)。

腕→靴→脚→ボディ(途中まで)→顔の順番に貼り合わせていきます。


何が難しいって、「どの順番で貼り合わせていくか」かもしれない…(*たぶん慣れるとむずかしいのはここじゃなくなるんだろうけど)
パーツ小さいので、この腕一本作るにしても、あんまり考えずにパッパと貼っていっちゃうと、違う部分の作業がやりにくくなったりするんですよ(*不器用だからかも)。
一番難しいのは、パーツを完全に閉じる時(この腕なら最後ののりしろを貼る時)。つまようじを隙間から差し込みながら、なんとか貼り合わせようとするんだけど、うまくはっついてくれなかったり。その辺が苦労しました。

でもその試行錯誤の過程が実に楽しい。不器用だけど楽しい。

ボディに腕がついた状態。それっぽい…!!!


実際にこうして、紙が立体になる瞬間、「おお!」って感動します。紙なのに…!!
「こことここがくっつくとこうなるのか…!!うまく出来てる!!」といちいち驚嘆。これは是非皆さんにも味わっていただきたい!


顔パーツを貼り合わせた状態 裏から

ペパクラって結構丈夫で、意外に全然壊れないんですけど、自分で作ってみてその理由がちょっとわかった気がした。
のりしろが細かく何重にも貼り合わされる(パーツ小さいので必然的にそうなる)ので、強固なんですよね。
セロテープで貼ってもいいじゃん!と思われるかもしれませんが、そうするとたぶんそのうちテープが劣化して、そこだけ黄色くなったりしそうな予感。
あと、光を当てて撮影する時、色の薄い部分はテープが透けるかも。

そして遂に!!!

でーきーたーーーーー!!!!

笑顔!!鷲巣さまの全開笑顔!!!

KUBさんのオリジナルのデータはこういう顔ではないのですが、どうしても鷲巣さまの全開笑顔ペパクラが欲しかったので、展開図のデータの顔の部分だけ、ちょこっとPhotoshopで書き換えたのでした。
まあ正直そのためだけに自分でペパクラ作ろうと思い立ったよね。

はああカワイイよ鷲巣さまカワイイ!!



…でも

はっきり言って出来は悪いです><

見てくれこのガッタガタに歪んだバランス&仕上がりの雑さ…!
ところどころデッサン狂ってるし、写真だと良く見えないと思いますが近くで見るとほんと細部が雑で汚い。

KUBさんの作ったやつと並べると、
・なんか頭がボコボコしてる(無駄な凹凸で薄い影が出来てる)
・関節部分などの白い筋が異常に目立つ
・同じデータのはずなのに何で頭がデカイようにしか見えないの

などの瑕疵がわかりやすいかと思います…




でも…!!

カワイイ!!あーかわいい!また家に嫁増えたー!!ようこそ!ようこそ!!


びっくりするぐらい、毎日この笑顔鷲巣さま眺めてはニヤニヤしてますわ(素)。
ポーズが歪んでるのも、躍動感だよね!(ポジティブシンキン


もちろん、即座に集合写真も撮ってみたよ。

神域と鷲巣さまと市川さんと利根川先生!

鷲巣さまかわいいなあかわいいなあ、きっといい配牌なんだろうなあ…!!




さて、思い返してみて、ペパクラを作り上げるのに苦労した部分はというと


・最初の腕一本(慣れると後はそんなでもない)
・各パーツの最後ののりしろの貼り合わせ(つまようじがないと生きていけない)
・特にボディーのおなかのところ(出来上がったものを見ると、かなりひどい)
・脚、首の接着(結局脚はアロンアルファ、首は両面テープを使った)


あと、組み上げていくと、ほんのわずかなのりしろの重ね具合でバランスが崩れる…!!特に顔はアホみたいに丁寧に作ったのに、まだ悔いが残る…!!!今度こそ…今度こそ!!



…というわけで、今更ながらすっかりペパクラ製作にハマってしまいました。
元旦は、一日家にこもって、またペパクラ作りたいと思います。


皆様も、手持ち無沙汰なお正月休みに、ペパクラ作ってみるのはどうでしょうか…!!!


ペパクラKUB
KUBさんの福本ペパクラのデータがいくつかダウンロード出来ます。神域とか工員アカギとかありますよ!お宅の神棚に飾るのにどうぞ。

●もう少し簡単なものなら、先日紹介したテイルズオブジアビスのミュウのペパクラは、かなり初心者向けの簡単な作りだそうです。


みんなも作ってくれ…そして私に見せてくれ…!!!

楽しいよ!!ペパクラ作り!!

ヤンデレ彼女2巻も出た上に…ドラマCD化決定!!

ヤンデレ彼女 2 (ガンガンコミックスJOKER)

ヤンデレ彼女 2 (ガンガンコミックスJOKER)

今回の表紙カワイイなあ…(^^)(ま、前のがかわいくなかったって言ってるんじゃないんだからねっ)

忍さんのところで告知されていたので、既にご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、なんと『ヤンデレ彼女』ドラマCD化が決定しました!
たぶん3巻発売合わせになる感じかしら?


…しかし、発刊ペースはやいな…ほぼ四コマなのに…
忍さん…死なないでね…

『おおきく振りかぶって』アニメ二期決定!!


『おおきく振りかぶって』公式サイト

ついに二期が決定…!一期の人気を鑑みれば、順当…順当…!!


展開としては、崎玉戦と美丞大狭山戦を中心に、同時進行してる武蔵野の試合もやるようになるわけで。
…入りきるのかなあ……
呂佳来る!!呂佳!!!

13巻がちょうど出たところですね。

おおきく振りかぶって(13) (アフタヌーンKC)

おおきく振りかぶって(13) (アフタヌーンKC)

単行本の発行を無理矢理遅らせてるっぽいのは、やっぱりアニメがらみなのかなあ…


そういえば、おお振りにハマってアフタヌーンを毎月購入していた頃。
アフタヌーンの漫画賞「四季賞」の作品を読むのが楽しみでした。

四季賞」は非常にレベルの高い、意欲的な作品が多いことで知られています。
たまに付録でついてくる、四季賞応募作を集めた小冊子は、面白い作品ばかりでなかなか捨てられなかったり…

その中でも、当時とても話題になり、たくさんの人が「あれが載った小冊子は、今でも大事にとってある!」と証言した作品が、少し前にようやく単行本になりました!

虫と歌 市川春子作品集 (アフタヌーンKC)

虫と歌 市川春子作品集 (アフタヌーンKC)

表題作『虫と歌』が四季賞小冊子に載った時、当時同じようにアフタヌーンを購入していた、おお振りが好きな人たちとチャットで話していて「あれすごく良かった!」「泣いた!」と盛り上がったのを良く覚えています。
ついこの間アフタヌーンに載ったばかりの「日下兄妹」も収録されております。
もうかなり各所で話題になっていて、今更感もあるのですが、もし気付いていなかった方が居たら、是非!

『テイルズオブジアビス』のミュウがペパクラに(ry


とても唐突ですが。


押しも押されぬ人気ゲームシリーズ『テイルズシリーズ』。

その中の『テイルズオブジアビス』に登場する愛らしい水色の生き物が、ペーパークラフトデータとしてダウンロードできるようになったよー(^^)


テイルズオブコミュニティにて、会員登録してくれたおともだち(*登録は無料)にのみ配布されるそうで…
お好きな方はレッツ登録&ダウンロード!
こちらから、コミュニティを楽しむための推奨スペックや登録の仕方を参照してください。


で、なぜか気が付いたら…
このペパクラが我が家にあったので、また激写してみました。

ブタザル ミュウ

ほほう…

ごめんよく知らないけどかわいいじゃん。テイルズやってないけどかわいいじゃん。

このペパクラをデザインしたKUBさんによると、「詳しい作り方説明もついてくるし、組み立ても平易でペパクラ初心者向け」だそうです。

テイルズ好きの方は是非、ダウンロード→製作にトライしてみてください…!!手のひらの上に乗りますぜ!



まあこれだけでは何なので


うちの嫁とツーショット写真撮ってみた

(*この二つのペパクラは、同じ人がデザインしています)

ほほう…!
馴染む!さすがあれだな!つぶらな瞳の愛らしいキャラクター同士、こう、絵面にハーモニーが感じられるな!
背景も無駄にファンタジックな感じにしてみたし。

鷲巣さまの頭の少し尖ったところに、炎を吐く聖獣があまりにジャストフィットで噴いた。


ふう…かわいいなあ…


KUBさんのお仕事の宣伝と見せかけて、実は単なる嫁自慢であることが皆様に薄々勘付かれた気がするので、この辺にしといてやろうか…


…そんな目で俺を見るな…



『天体戦士サンレッド』二期DVDの初回特典がペパクラ…だと…?


待ちに待った『サンレッド』の二期DVD、遂に発売!

ジャケットがこれまたカワイイ!!
その上、このDVDのおまけはなんと、ヴァンプ将軍のペーパークラフトっ…!!(^^)
うわーいこれで我が家にもヴァンプ様が来る!!来るーーー!!


というわけで

さっそく作ってみました。

ヴァンプ様だーーーーーーー!!!世界征服!世界征服!

後ろ姿もかわいい…悪の組織の幹部かわいいです



すいません。一つ嘘をつきました。
本当は作ってません。もらいました


この初回特典ペーパークラフトをデザインした御本人手ずから製作の…完成ペパクラを送ってもらいました。


そう、この『天体戦士サンレッド』初回特典ペパクラのデザインをしているYUMIさんという方…
今までこのブログでも散々お世話になった、ハイクオリティな福本ペパクラを作っているKUBさんと、同一人物であります!

  →KUBさんのお仕事ブログ(まだほとんど何もないぞっ…これから順次増えていく予定だ…!)


御自身も無類のサンレッド好きなだけに、サンレッドペパクラにも愛情こもりまくり…!!明らかに…過剰なほど…!!

フワーなごむ!実になごむ!!


そう…



利根川先生と麻雀を打ってるヴァンプ様の写真とかも、撮っちゃっていいと思うの、私!


(*これらのペパクラはすべて同じ人がデザインしたものです)

「主婦のカリスマ」に麻雀を教える「昭和の怪物」かわいいよかわいいよ


えーとあれだ、『天体戦士サンレッド』二期DVD第一巻は、絶賛発売中!
今なら、こんなに愛らしいヴァンプ将軍のペパクラもついてきます!(^^)
(昭和の怪物はついてこないよ!ごめんなさい><)

一家に一枚!君も、フロシャイムで世界征服…目指してみないか?


↓このDVDに収録の、二期第一話です

いまさら『ゼーガペイン』見ました

友人に勧められ、今更ですが「ゼーガペイン」というアニメを見ました。

ゲームとかそっちの方はまったくわかりません。予備知識ほぼゼロの状態で、DVD借りてきて少しずつ見ていきました。


なるべくネタばれを避ける感じで、感想。
(*現時点でも、人の感想を読んだりとかいろいろ見てまわったりもほとんどしてないので、間違っている部分があったらすいません)


ゼーガペイン FILE.01 [DVD]

ゼーガペイン FILE.01 [DVD]


どういう話か説明するとネタばれが避けられない」「とにかく6話目まで見てくれ!」と言われたので6話目まで視聴。
なるほど、こういう設定のSFかー、と納得。


大雑把に言えば、二つの世界があって、主人公は両方の世界を行き来することになります。
片方は普段と変わらない日常。学校があって、かわいい幼なじみとか居て、喧嘩別れしたままの友人たちが居て。
もう片方の世界は、なんか荒廃してて、基地みたいのがあって、デッカいロボットに乗り込んで敵と戦わないとなんない。
そう言ってしまうとあまりにもテンプレな設定に思えます。アニメやらファンタジーやらを見慣れた視聴者は、さほど新鮮味を感じないかもしれません。
でも、千葉の舞浜に住んでて、親は仕事でいつも家に居ない、コンビニに買い物に行く、水泳部の部員集めがうまくいかない、夏休みには渋谷に行きたい…主人公が生きている、現実の、あまりに身近な日常が、主人公の目からも、私たちの目からも、時折不可思議な違和感にさらされます。


荒廃したあっちの世界は、もちろん大掛かりなゲームの世界なんかではない。これは誰でもわかる。じゃあ、あっちは何なのか?敵ってなんなのか?こっちの世界との関係は?あっちで負けたら、どうなっちゃうの?
たぶん視聴者が想像してるのより更にもう一段上の「え、そうなのか!」という真実が6話目で判明します。

この設定が私にはなかなか面白く、「結局どういうオチをつけるのか?どこにおさめるのか?」という興味で引っ張られて、最後まで視聴しました。


個人的に、いいと思ったところと、あんまり好みじゃなかったところ。


良いところ

・設定それ自体。あとから色々設定を小出しにされるのでややアンフェア感はあったものの、なんとなく「SF設定のちょいミステリーな青春もの」を見るような感じで見られた。西澤保彦井上夢人にこの設定で書いてほしい…!!
・現実世界パート。ここが非常に丁寧に描いてあって、良かった。とても好き。
・また、それが揺らいだりするいろいろな場面が(弟が一人でゲームしてるとことか)ホラーにも感じられて、個人的に好き。


あんまり好みじゃなかったところ

・あっちの世界の、キャラや衣装デザイン。もちろん現実世界との差異を際立たせるためのものとはわかっているけれども、あの中国娘二人のデザインは無いだろ。ほかのキャラは割とまともな格好してるのに、あの二人が居るだけでリアリティがいきなり削がれて最後まで馴染めなかった。伊東岳彦自重しろ。
・リョーコはかわいい… ん だけど…中盤あたりからなーんかすげー主人公にとって都合のいいキャラになったような…と、逆にその変貌振りにホラー感さえ感じた。わざとなのかも。リョーコという名前は量子に引っ掛けてるのかな?とか。
・ゼーガのデザインはすごくカッコいい。でも、その必然性がよくわからない。特に最初の方だとゼーガがどういう経緯で作られたかわからないので、カッコ良すぎるがゆえに「あんなカッコいい必要あるのか?」「もっと実用性のあるデザインにしたらいいのに…第一その予算や技術はどこから…」とか思ってしまった。話が進んでいったらまあ納得した。ロボット興味なくてすいません。
・現実世界パートが好きなため、それがあんまり登場しない箇所がかったるい(ロボットアニメがお好きな方はそうではないと思います、たぶん)。
・主人公の「主人公的」言動が、鼻につく…というほどではないけど、上手く作用していない気がした。「守ってやる!」という台詞の上滑り感が最終回付近でようやくなんとか。ああ、この辺もわざとなのかもしれない…


分類すると「ロボットアニメ」に分類されるのかもしれないけど…私はあの…ロボットアニメというものに…あまり思い入れがなくてですね。
だから、「いかにもロボットアニメ!」な部分は、それだけでは別に…さほど…こう…興味をそそられなかったですね…ゼーガはすごくカッコイイけどさー。あの緑色の半透明んとこカッコイイ。


だもんで、結構途中までは「中国娘のデザインなんとかしてー」「ロボットアニメ部分なくても成立するよね?(褒め言葉のつもり)」とか吐いてたんですが、最終話まで見てみると、(すごーーーく感情移入したり、手放しに「大好き!」とまでは言えないにしろ)なかなか面白かったし、考えさせられもした作品でありました。
たぶんいくつかの場面を忘れないし、時々思い出すと思う。


「生きる」って、「生きている」ってどういうことなのか。なんで生きるのか。なんで生きているのか。
いまのこの、こんな時代で、こんな世界で、力強くそれを問いかけようとした作品だと思います。設定は凝っているけど、問いかけはすごくシンプルで、揺るぎない。


キャラ萌えとかあんまりなくて、熱のこもった硬派な作品だなーと思いました。のめり込む人はのめり込んじゃうかもだけど、広く支持を得るタイプの作品ではないのかも…(実際はどうだか知らないので、的外れなこと言ってたらすいません)。


いま、「ゼーガペイン」をBlu-rayディスク化するための応援活動などが行われているそうです。
http://zegapainbd.web.fc2.com/
以前ゼーガペインを見て、面白く思ったことのある方は、応援してみてはいかがでしょうか…
リンク先にある写真のアルティール、カッコイイ…!!!光ってる!


もしこれから初めて「ゼーガペイン」を見よう、という方は、何か調べたりせずにそのままレンタルショップダッシュです!アマゾンのカスタマーレビューとかは微量ながらもネタばれあるので見たらダメ!