『アカギ』は世界に麻雀を届けるか?


先日、フィンランドのオタクイベント「DESUCON 2010」に福本伸行がゲスト参加決定!というニュースをお伝えしましたが、たぶん多くの方が「なんでフィンランド…????」と疑問を持ったのではないかと思います。

色々日本であーだこーだ考えててもわかんねーので、DESUCONのスタッフさんに直接メールで色々と伺ってみました!
以下、日本語で質問し日本語で回答をいただいたものです。読みやすいように編集している部分もありますが、「サスペンス」などの表現は原文のままです。


●なぜ福本伸行先生が、このイベントに招待されたのでしょうか?

フィンランドでは『カイジ』のアニメを切っ掛けとして、福本先生の作品に興味を持つ人が増えました。DESUCONのスタッフの中にも何人かファンが居ますし、去年のゲストである藤本専務(*CLAMPのマネージャー株式会社パイロテクニストの藤本清和専務)が福本先生の編集者をご存知だったので、福本先生を招待することになりました」


CLAMPのマネージャーの藤本専務!!そこか!!そこだったのか!!!
(*CLAMPさんたちは近代麻雀で鷲巣ネタの漫画を描いたこともある)
なるほど、これでかなり納得しました。そこでつながってたんだ…!!!


フィンランドでは、福本作品はどのような受け入れられ方をしているのでしょうか。

「2007年の『カイジ』のアニメですぐに人気が盛り上がり、それに伴って『アカギ』のアニメも注目されました。漫画はフィンランドでは翻訳出版されていないので、日本版の漫画を購入するファンも居ます」
「なぜ人気が出たかと言うと、サスペンスのファンが多いからだと思います。年齢層は推定ですが18才〜30才くらいで、男性のファンの方が多いように思えます」


フィンランドで麻雀が流行っている、というような噂を耳にしたのですが…

フィンランド国内で麻雀が流行っている、というのは言い過ぎですね(^^)フィンランドの『日本オタク』の人の中には福本先生の作品のファンも多く、麻雀をする人が結構増えました。この場合の『オタク』は日本で言うところの『オタク』とはちょっと意味合いが違っていて、日本に興味がある人というニュアンスも含まれています。そういう人たちの間では、確かに麻雀は以前より流行っています」



Pyry Kontio(プル・コンティオ)さん、丁寧な回答を有り難うございました…!!(^^)
本の雑誌などでDESUCONに関する記事や、福本先生のフィンランド旅行に関する記事があったら、お知らせしてもらえると嬉しい…!とのことです!


そんなわけで、福本作品がフィンランドで局地的とは言え麻雀をする人を増やしているのは確かなようです。
確かに、私の出会った世界の福本ファンは、みんな自主的に麻雀を覚えてプレイしていました。四カ国語麻雀…ではないにしても、違う国同士でネット上で卓を囲んだこともあります。


そして、今度は『オランダで鷲巣麻雀やるよー^^』というニュースが入って参りました…!

Washizu Mahjong in Holland Tournament


オランダのドイツ国境に近いあたりにあるアーネムという町で、「鷲巣麻雀トーナメント」をやっちゃうぞ!(^^)ということらしい…

‘Washizu’ inspires Dutch creativity

写真見ていただけるとお分かりの通り、鷲巣麻雀卓まで作ってしまう熱の入れよう。しかも二台。
トーナメントは誰でも参加できるわけではなく、28人が事前に決められるようです。
日本人では麻雀評論家の梶本琢程さん、そのほか中国やアメリカ、フィンランドの方も招待されている様子。
また行われる場所のウェブサイトが、日本人の考えるオランダつまり「うさこちゃん」ことミッフィーの絵本を思わせるあたたかな色使いのステキサイトで、もう何というかどこからどうコメントしていいかわからない。


更に、オランダでは民間でも切手を印刷できるらしく…

鷲巣麻雀切手が作られている件について

(*ほぼ伝統のように、ほかの麻雀大会の時も切手作っているみたいです)


えーと…
鷲巣麻雀は実際やると「ほぼ全部透明牌」になることが多く、決して漫画のように都合良く肝心なところが普通牌になったりしないため、グダグダになることも少なくないと聞きますが…

オランダの『鷲巣麻雀トーナメント』が、思い切り盛り上がるようにお祈りしたいと思います…!!!