801にしやすい一次創作のつくりかた


たけくまメモにて、萌えネタの次は801ネタだと知って、wktkです。
子どもの頃『サルまん』大好きだったので素直に嬉しいです。「一冊読めば皆同じである」ギャグとして普通に受け取ってましたけど…それで怒るとかってどんだけ了見狭いんだって話になるじゃないですか。今やるってのも、腐女子が流行ってるからとかじゃなくて、順番の問題だよなー。まったく問題ない。
ネタ度合いが中途半端なら「面白くない」という理由で叩かれると思うんですけど、どうせならやりすぎなくらいやっていただきたいと思います。

しかし、今度の「野望の二人」は40代も後半となり、過去の栄光にすがるだけで金は全然ない貧乏人で、プライドだけは異様に高い人間として最低の存在になりますので

これを聞いただけで、非常に楽しみです。期待しております。
余談ですが、上記引用の太字部分は筆者のもえポイントです。40代後半、なんてお年頃なんだ…



で、先に「801の題材となる一次創作を作る」とのことでしたので、「801にしやすい一次創作とは」ちょっと考えてみました。


まず基本的にメジャー狙いで行きたいものです。広範囲に腐女子を拾いたい。一次創作の時点で腐女子が光よりも早く同人を出しそうなものにしてほしい。そうすると、やっぱりジャンプに連載しているような少年漫画が一番好ましい。
扱うモチーフはまあ何でもいいんですけど、大事なのは「主人公」と「ライバル」を設定すること。


(1)主人公(白)
白というのは性格的なことであってもいいし、ここではカラリングの意味もあります。キャラ設定(色設定)は基本明るい色。白、黄色、オレンジ、赤を基調に。目はドングリまなこ。かわいい系。無垢。背は低い。
ヤンチャ系(「NARUTO」のナルトとか「ヒカルの碁」のヒカルとか)もしくはコツコツ努力家系。でも実は「天才型」なのが重要。学校の成績はよくない。家庭は円満か孤児。


(2)ライバル(黒)
ライバルには黒っぽいキャラクターを設定しましょう(あくまで「ぽい」)。実は純粋、勝負には真剣という態度がのぞましい。黒、青、紫あたりを基調に。目はやや細め。美形。
エリートで頭がよく、何でも出来るが家庭には恵まれない。良い家柄か成り上がり(どっちにしろ金持ち)。自分の陣営では孤立気味。万能なので退屈しているが主人公だけには執着している。サソリ座B型っぽいキャラクターが動かしやすい。天才型に見えて秀才型なので、主人公にはいつも敗北感を感じている。万能ながらもちょっと間抜けな部分や「●●(キャラ名)には弱い」などの設定を付け加えると親近感がわく。


二人の関係は「仲は良くないが、勝負の場面では誰よりもわかりあっている」。これは外せない重要ポイントです。
もしくは主人公が無垢でライバルに一方的に懐いていたり憧れていたりで、ライバルはそれをウザく思っていると良い。


(3)それ以外
女性キャラクターはそれほどたくさん要りません。主人公に幼なじみなど、いても構いませんが、主人公とライバルの間を取り持つ「主人公の熱い勝負への情熱」を理解しているキャラクターとして設定しましょう。逆にライバルとからませるのもアリです。しかし決定的にラブな描写へは進ませないこと。それと、女性キャラの無闇な腐女子化は腐女子の気持ちを萎えさせます。ごく普通の真面目で性格の良い子(別名「空気」)、もしくはサバサバした男勝りキャラに設定すると良いでしょう。


あとは、主人公周辺にはハマれない腐女子への救済として、各種バラエティに富んだ男性キャラクターを用意しておきましょう。


主人公の友達:性格の良い笑顔の素敵な好男子。だが実は腹黒い(そう解釈も出来る)キャラにすると、お好きな人にはたまらない。主人公がヤンチャ系でない場合、ヤンチャ系もこの辺で一人入れたい。
メガネ先生:美形。クールだが主人公たちへの理解は深い。無駄に高スペックの友人とかがいる。
体育会系先生:ガチムチ需要を満たすため、不必要なほど男臭いキャラに設定。ただしカワイイと思える部分がないと不可。無類のネコ好きとか料理得意とか。もちろんメガネ先生とのカップリングは基本。
モテイケメン:先生でも友人でも良い。美形というよりはハンサムで(ロン毛推奨)、明るく軽めの性格だが時々真理を突いた発言をする。実は暗い過去がある。関西弁キャラにしたりしても良い。
ライバルの友達:ライバルの唯一の理解者か、ライバルを陥れる小物。前者の場合は落ち着いた大人キャラ。後者の場合はライバルにコンプレックスばりばり。両方居てもいい。
ライバルの父親:頑迷。無理解。忠実な部下がいる。忠実な部下はライバルの側仕えキャラにしてもよい。その際は美形にすること。


……他にもいろいろありますが、飽きたのでこの辺で。ここまで挙げただけでも、無数の組み合わせが可能です。これに(スポーツものなら)他チームも加えれば、そこはもうもえカタログ。どんな腐女子も好きなキャラを選んで組み合わせられる楽園です。


一次創作として最も大事なことは、「一次創作の中に801的要素を匂わせないこと」。あくまで一次は熱い男たちの戦い、友情、信頼、執着であってほしいのです。801のほのめかしなどは絶対にしないこと。そんなものは存在しないかのように振る舞うこと。腐女子とは、あふれんばかりの友情やら信頼やら愛憎苦悩葛藤、それらが表面張力で盛り上がり切っているところをかすめとるハイエナです。最初から料理された肉を投じられても困ります。一次は一次で、801など見えもしないところで沸き立っていてほしいのです。


結局、腐女子がもえるには「一次創作が面白い作品であること」が何よりも重要なのです。