もえれないけど好きな漫画

腐女子はなんでも801に出来るモンスター」的理解が浸透してんじゃねーだろうか…とちょっと不安になる昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。
そりゃまあ、物理的にはっていうか理屈では、なんでもこじつければ801に出来ることは出来ますが…それはなんというか…一種のプレイであって…まあ、でも、いろんな人がいるしそういう楽しみ方もアリと思います。


ちなみに私自身は「無機物もえ」とかは出来ても積極的にしませんし、周囲にいる実在の人物でも基本的には脳味噌萌やしません。なんでだろうか?とちょっと考えてみましたが、どうも、

そんなものにまでもえていたら日常生活が送れない

からだ、ということに気付きました。脳味噌小さいんだっ…二次創作系のもえだけでパンクしそうなのに、この上無機物とか周囲の人物にまでもえてたら死んでしまうわ!!

私の場合は「二次創作・801属性」がとても強く、商業BLにはあまり興味の無いタイプの腐女子。映画や小説や漫画、ゲーム、そういったものなら割となんでももえれます。

漫画を読んで好きなキャラがいたらとりあえず攻め受けは自動的に脳内でセッティングされる私ですが、そんな私でも、もえにくい、もえられない漫画はあります。大好きだけど、もえにくい漫画。
福本伸行でもえれる奴が何を言うか、とおっしゃるかもしれませんが何度も言いますように福本作品は腐女子のパラダイスです。


ちょっと考えてみたんですが、私、新谷かおる作品と、細野不二彦作品ではどうももえにくいみたいなんですね。
細野さんの方はまだちょっと部分的にもえれるんですが、新谷さんはもえないね!!大好きなんだけどもえないね!!先日「ふたり鷹」を読み返したんだけどまるっきり801脳が発動しなかったよ。受けとか攻めとかも考えたことないなあ…

どうしてかなあ、と考えてみたんですが、新谷さんも細野さんも、出て来る女性キャラクターがとても魅力的なんですよね。
特に新谷さんの方はメインの男性キャラには大抵カップルになる女子キャラがいて、みんなとってもかわいいし、魅力的(*私にはです)。

どうも、新谷さんの作品って「結局一番強いのは女性」っていうのがベースにあるような気がしてならないんです。母性が強いっていうのかなあ…ちょっと上手く言えないんですけど。

女の子はとてもかわいいけれど、強くて、しっかりしてて、行動的で、男の夢をがっちりサポートしてあげる。なんなら男よりスケールのデカいところでバックアップする。みんなかなり尽くすタイプなんだけど、それが見ていて気持ちいいんですよね。「あなたが私を選んだんじゃなくて、私があなたを選んだの!」という感じ。でも中身は結構古風で世話女房系(あねさん女房キャラもすごく多い)。
女性キャラクターは「癒してくれる恋人」というより「一緒の道をゆく同志」であり、最高の伴侶である、というパターン。何も出来ないお嬢様みたいな子も、好きな男に何かあれば全てを投げ出して駆けていくんだよね。
そして、女性にひどいことをする男性キャラは必ず報いを受ける(死んだり殺されたりすることが多い)。

そういうところが新谷作品はとても気持ちがよくて、私は大好きなんですが、新谷作品の男性キャラには微妙にもえにくいっていうか(笑)メカニックとかおっさんキャラが好きかもしれない(笑)
ファントム無頼」なんかは当時の801人気も高かったようで、これがすべての腐女子に適用されるとは思わないんですけど。


細野不二彦さんの描く女の子も大好きです。こっちは部分的にもえれるところもあるんですが(フジタはありえないほど受っ…)やっぱり女の子がカワイイので、物語の展開通りそっちと幸せになってほしい!と思うなあ…魔子ちゃんとサラのカワイさは異常。新しいところでは、「電波の城」の天宮詩織もかなり強烈なキャラクターでとても好きです。いいぞもっとやれ。

このお二方の作品の中での女性キャラは強い位置を占めていて、物語の中でないがしろにされることがなく、展開と密接に絡んでいるため、隙間妄想モードを発動しにくいのかもしれません。ジャンプのノリというよりサンデーのノリっていうか…
コナンでも、蘭ちゃんだいすきっこなので腐もえ出来ないしな…早く新一に戻って蘭ちゃんのところに帰ってやれこのバーロー!と常に思ってるし…

やはり女性キャラが少ない(そして、展開に目立って関わって来ない)作品はもえやすいのは事実。福本作品なんか数えるほどしか女性キャラ出て来ないし…
おお振りではモモカンと千代ちゃんがいますが、私が主にもえてるのは女性キャラがまったく出て来ない相手校だしw ありがちwwwww
私、モモカンと花井とかモモカンとアベとかそういう組み合わせも好きなんですよね…本編でそういうのがもうちょっと出て来ないかな〜とwktkするほどに。

サンデー系の漫画はラブコメ色も強くて、女性キャラが物語に密接に関わって来る度合いが高いと思うんですが、必然的に主人公との恋愛も強く物語に影響してくるわけで、そういう作品ではやはり私はもえにくいです。スポーツものだと、女性キャラが出て来る確率が低く妄想度合いの高い、いわゆる「他校もえ」に行っちゃう。もうね、どんだけ妄想したいんだっていうね。

801の魅力のひとつとして、「少年漫画の世界・男同士の世界に少女漫画の魅力をブチ込める」(少女漫画もいろいろですがやはり全体としては恋愛メインの作品が多いと思います)というのがあると思うんですが、原作でラブ要素が楽しめる場合は、あえてもえる必要がなかったりしますね…(それか脇キャラもえに行く)。
しかしまあ、それを越えるアクロバットをしてしまうこともままありますが…原作で一コマも一緒に登場してすらいないキャラ同士のカップリングとかw ありえない!だがそれがいい