捏造テレショキその2

昨日のチャットで「テレショキの平井銀二の回も書き起こしてください」と言われたのですが、銀さんは外面がいいのでまったくもって猫をかぶって紳士として振る舞っています。



(テレフォンショッキングのイントロ)

「こんにちは」
「(こんにちは!)」
「今日は風が強いですねえ」
「(そうですね!)」
「なんでも、四国の方じゃ暴風警報が出てるとか」
「(そうですね!)」
「(笑)みんな良く知ってるなあ… 
 それじゃ、昨日のつんくからのご紹介… あ、初登場ですか。平井銀二さんです、どうぞ!」


(銀さん笑顔で登場)


「どうも、タモリさん、ごぶさたしております」
「いえいえ、その節は、大変お世話になりまして」
「とんでもないです。何かありましたら、いつでもおっしゃってください」
「いやいやどうもどうも…
 (一歩下がって銀二を上から下まで眺める)
 いやそれにしても、 格好いいねえ!」
「(客席/カッコイイ…)」
「(笑)お上手ですね」
「いやほんとに。カッコイイよなあ?」
「(カッコイイ!!)」
「(客席にちょっと頭を下げて)ありがとうございます」
「(きゃああああああ)」
「(笑)いや、これは普通の人が着たら派手だけど…平井さんは似合いますよ」
「お恥ずかしい。年甲斐もなく…」
「いーやいーや、本当にお似合いです。え、お年、失礼ですが、おいくつでしたっけ」
「●●才です」
「(ええええええええ!)」
「ええ!見えないですねえ!」


こんな感じで。銀さんはもちろんタモさんにも気のきいたお土産を持って来る上に、会場のお客さん全員にも素敵なお土産を用意しております。抜け目ない。トーク後にお客さんが「ええええええ」と言ったら「ありがとうございます」「やっぱり嬉しいですね(笑)」とか抜かします。テレショキに出るのももちろん意味があるわけです。お友達で赤木しげるを紹介するのも当然ライバルへの牽制です。それがわかってるしげるは「トッポイ奴…」とまた思うわけです。

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で、しげるに二千万借りてなんとかどうにか勝負に勝って地上に戻れたカイジは、翌日テレショキに登場します。


(そうですね省略)

「えー、昨日の赤木さんからのご紹介… なんとか間に合いました、初登場、伊藤カイジさんです!どうぞ」


カイジ登場)


「(キョドって周囲をおろおろ見回すカイジ)」
「はじめまして」
「あ、どうも…」
「(笑)そんなにビクビクしないで」
「あ、すいません…(小さくなる)」
「なんか、イメージと違うねえ」
「そ、そうですか…?」
「もっとねえ、強そうっていうか、ギラギラしてるのかと」
「いや、オレあの、全然、ほんと、そんなんじゃないんで…(更に小さくなる)」
「赤木さんみたいに、見るからに勝負師!みたいなタイプじゃないよね」
「やーあの人は!あの人はもう、全然違いますから!あんなんじゃないですから!あんなマンガみたいな人いないですから!」
「まあ確かにあの人はちょっと特別だけどね。でもカイジくんは、こうしてみると本当に普通っぽいっていうか、ねえ」
「も、全然普通です。自分がなんでこんなとこにいるんだかわからないです」
「まだ若いでしょう?いくつ?」
「24です」
「(えええええええ)」
「(客席の反応にいちいちキョドるカイジ)」
「若いねえ!まだそんな年だったんだ!色々すごい噂聞くから、もっと行ってるのかと思ってた」
「や、あの、もうほんと…(更に行き場を見失うカイジ)」


「花、うわああ…なんか、凄いのが来てますねえ…帝愛グループ、黒崎義裕…」
「(もの凄くイヤそうな顔をするカイジ)」
「遠藤金融 …消費者金融ばっかりですねえ(笑)」
「あの暴利オヤジ…!どのツラ下げてっ…いつか殺すっ…!」
「なんか色々あるみたいですね(笑)まま、どうぞ(椅子をすすめる)」


「(着席して、肩で大きく息をつくカイジ)」
「(笑)お疲れさまでした」
「あ、はっ、ありがとうございます」
「勝ってよかったですね」
「はい、本当に、なんとか…」
「昨日の赤木さんじゃないけど、細いよねえ。ちゃんとごはん、食べ…てる?(笑)」
「あ、しばらくずっと、地下、にいたもんで…」
「(客席ざわ…ざわ)」
「地下で。え、どのくらい…」
「ええと、三ヶ月くらいですね」
「食事なんかは…」
「ああ、すっごい…すっごい少なくて…ずっと重労働だったし…」
「細いけど、割と筋肉ついてるもんね」
「ハハハ…付けようと思って付けたんじゃないすけどね…(酸っぱい表情)肉なんか食べられなくて。甘いものもないし」
「肉が食べられない」
「金出せば焼き鳥とかは食えないこともないんですけど。金ないんで…」
「昨日、勝ったんでしょう。勝ったからここ居るんだよね?」
「あ、勝ったって言っても、金借りた人に返したら、もう…全然…」
「え、全部の勝ち分はいくらなの?」
七億…ぐらい(ちょっと誇らしげ)」
「(えええええええええええええええ!!!!)」
「ななおく!」
「へへへ…」
「七億はすごいねえ!」
「あの、でも、タネ銭はほとんど別の人が出したんで、分配して、仲間の借金も全部返すと…(ごにょごにょ)」
「今いくら持ってるの」
「…」
「なんで黙るの!(笑)」
「(きまり悪そうな笑い)」
「いま、お札何枚持ってるの」
「(黙って指を二本出す)」
「え、二百万?」
「(強く首を横に振る)本当に、本当に全然残ってないんですっ…2、です、ただの2っ…」
「え、もしかして2万?そんなことないよね?」
「や、あの…にせんえん」
「(客席どよめく)」
「ちょっ!!(笑)どうしたの!!いくらなんでも、勝ち分そんなに少ないってことないでしょ!」
「や、あの…ここに来る前に…開いてたんで、ちょっと…」
「何が開いてたの!」
「パ  チ ン   …」
「(喉に空気を吸い込んで笑う)
 …聞きしに勝るねえ」
「(小さくなって)お恥ずかしい…」
「え、昨日も、ほとんど生死をかけてるみたいなギャンブルだったんでしょ?負けたらヤバかったんでしょ?どうしてそれでまたやっちゃうかなあ」
「…いや、今日も、もうちょっとだったんですよ!もうあとちょっとで来てたんですよ!あと二万あったら!来てたんですよ!ホントに!」
「ダメだこりゃ(笑)」

CMでーす。