福本せんせいに完敗

銀と金―恐怖の財テク地獄変 (8) (アクションコミックス・ピザッツ)

銀と金―恐怖の財テク地獄変 (8) (アクションコミックス・ピザッツ)

思い出したように更新。すいません最近は埒もないことばかり書いてます。


年末年始は怒濤のように、福本(伸行)作品に埋もれていました。
もともと「アカギ」「カイジ」は読んでいたんですが、アニメの出来があまりに秀逸だったので熱がぶり返し、大晦日の仕事帰りに「アカギ」「銀と金」を大人買いして、次の日仕事なのに「銀と金」が面白過ぎて徹夜して全巻読んじゃったりとかしてました。
明けて二日、初売りに行って買い物しまくったあと、レンタルショップに寄ったら、コミックレンタルの棚に「天」が全巻揃っていたので全18巻即借り。
16.17.18巻にうめき声をあげて、現在にいたる感じです。
いやあヤバい。なんだろうあれ。びっくりですよ…

どうも最近かなり福本作品もえの波が来ているらしく、友人たち、周囲でも「いきなり福本作品にダダハマりした!」という声を各所で聞きます。
アニメアカギの影響が大きいと思うんですが、そのあと「天」「銀と金」「カイジ」と来て「何コレ何コレ何コレ!」ともの凄い勢いで奈落に落ちていく人たちが続出っぽい。


少し前にどこだかで、腐女子は何にでももえられるという話題で、たぶん男性の方なんでしょうが「福本作品にはもえられないだろう」というようなことをおっしゃっていた方がいて(そのあともの凄い勢いで否定されてましたけど)逆、逆、逆。
福本作品て腐女子にとって、まさに闇に舞い降りた天才ですよ!


あの絵は、もえに関してはまったく何の障害にもならないです…むしろ、あの絵だからこそ、個人の絵柄の嗜好が入りにくくて、脳内で自分の理想の映像を結べるので妄想には好都合ですらあります。
自分で福本絵じゃない絵で福本キャラを描いてみると、イメージが固定されちゃって面白くない感じさえする。
福本せんせいのあの絵、最高です!大好きです!!
銀と金」なんかとてつもなくビジュアルもえなんですけど!!あとしげる(44〜53才)もー!!


銀と金」はほんと、原作があまりにナチュラルにラブ過ぎて…ど、どうしていいかわからず立ち尽くす腐女子。素で相思相愛なさまに突っ込むことすら出来ない腐った人たち続出。突然のお姫さまだっこに完敗。銀王最高。
内容が内容だけに今更再開できないだろうし、たぶん未完になっちゃうんだろうけど、続き読みたいなあ。
森田、はやく銀さんのところに帰ってきてあげて…!!!二人でいくらでもふたりの帝国築いたらいいじゃない。森田は国を手に入れたらその足で銀さんにプロポーズしにいったらいいじゃない。バカップルすぎて見てるこっちが目のやり場に困るのです。
パターンとしては
1.森田がビッグになって窮地に陥った銀さんを助けに来る
2.森田と銀さんが戦うことになる
だったりするのかなあ。
ああ、銀と金が再開されて、しかもそれにゲストでしげるが登場してくれたりしたら、福本せんせいを神棚にまつります。(ほんとうにやりかねないので福本せんせいはこわい)


さて「天」に関しては、赤木しげるが出て来るとは言え脇役だし、さすがに全巻揃えるのはきついな〜と思って手を出さずにいたんですが…


…ヤバい!!!


な、なにこれ!!!!!!!


想像の地平を遥かに越えた、赤木しげるオンステージが、そこに…!!


「天」の主人公はタイトルにもなっている天…ですよね…?
この作品は「近代麻雀」に連載されたもので、ストーリー展開は基本的にずーーっと麻雀を打っています。
なのに、なのに、一番最後のエピソード、16.17.18巻だけは麻雀を一切打っていません。
赤木しげるのために主要キャラクター全員が集まって、赤木しげるの言動に一喜一憂し、叫び、わめき、かきくどき、泣き、膝を折り…


だ、だってさー!!この漫画、麻雀漫画じゃん?単行本のはじめのところにある「前巻までのあらすじ」だってさー、他の巻は「第一戦 ○○VS●●」みたいな感じで、戦いの展開とかそういうのがずらっと書いてあるのにさー!!
17巻のあらすじ「赤木説得に失敗した四名」「残り四名」とかって!!おかしすぎる!!
もうこれ見た瞬間膝を叩いて大爆笑ですよ!!


一応、話には聞いていたエピソードではあったんですけど、もっとさらっと流されてるのかと思ってて、せいぜい単行本一冊の三分の一くらいかと思っていたら、単行本三冊だよ!!三冊かけて!赤木しげる、オンステージ!!
あんまりにもみんながみんな、しげるを好きすぎて笑えちゃうよ!


いやあ…本当になんというか…


二次創作をやってると、まあ基本的にもえというのは私たちの妄想なんですけど、原作でたまに「ちょ…!!!」とストップかけたくなるような展開や言動がある時あるじゃないですか。
おお振りで言うとトルファンの回なんか、「これは私の脳内アフタヌーンで連載されているのでは?」と未だにちょっと不安なんですけど、いや、もう、これはトルファンを越えた!!凄過ぎ!これが近代麻雀で連載されてたという事実が金字塔!!
凄過ぎて逆に二次創作なんかできないよ!!原作でここまでやられちゃうとなあ…


確かに…確かに赤木しげるは魅力的なキャラクターですよ…怪物(モンスター)ですよ…。また、「天」の方ではいい具合に年をくって(作中では44〜53才)もうめちゃめちゃカッコイイっていうかなんていうかヤバいお人ですよ。福本さんの描くおっさんは格好良過ぎてずるいんですけど、福本キャラの中でも頂点にいるキャラだとは思いますよ。加齢臭すらフェロモンですよ。


そ…それにしたって…限度ってもんがあるっ…!!
これは…あまりにも…常識を超えたところに存在する…人の想像を、遥かに凌駕した彼方っ…
ここまでっ…原作で…やられちまうと…やっちまうと…
いつもいつもカップリングのことばかり考えて生きてきた人間の発想…痩せた妄想…
そんな腐女子の程度の低い妄想なんてっ…まるで意味をなさない!!まったくの無意味っ…!!
根底から全てくつがえされっちまう!この、赤木しげるという男…
悪魔か…!?



とかいうことさえ考えてしまうほど、もの凄かったですよ「天」。組長はテンパり過ぎ。天は告りすぎ。思わず「告ったー!!」って叫んじゃっただろ!


冬コミでは本も買って来たし、福本系のサイトさんもほんと充実してて、自分で描いたりする方にはいかなそうです。人様のだけで十分満足。
しばらくはしげると銀金だけでもえていられそうです。福本せんせいは直球すぎるよ…!負け!!もう、負けです!!


●福本もえ話続き

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まるで白痴だな

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