よつばと!展に行ってきました

金曜日の昼頃に行ったのですが、空いていて快適に見られました。せいぜい7〜8人がゆるやかに入れ替わりながらという感じ。
場所は散々言われているようにわかりにくく、ビル正面から入って左手の方にある、よつばと展ポスターの貼ってあるドアが目印です。そのドアを開け、奥にあるドアをまた開けて階段をのぼると会場。
そして行かれた方の感想の通りに…ちっちゃい!せっまい!教室半分と表現されてた方がいらっしゃいましたがもっと狭いかも。何だろう、でっかい展示場の小さな1ブース、といったくらいがぴったりなミニマム加減でした。

さて、漫画の生原稿は13枚展示、カラーが11枚展示でした。

○展示されていた漫画原稿のページ内訳

1.よつばしんぶんを風香が見た瞬間「ギャーッ!!」(4巻「よつばとしんぶん」156P
2.同じ話の冒頭でよつばが新聞を開くところ「はやおきするのしってたのかなー」(4巻「よつばとしんぶん」136P)
3.手伝いに疲れて椅子の下で寝てるよつば「!?」(5巻「よつばとてつだい」50P)
4.よつばが風香の部屋に来て布団を持って行こうとするところ「どーするの?それ」「ほすの!」(5巻「よつばとてつだい」42P)
5.レインコートよつば「レインコートだ」「れいんこーと!」(5巻「よつばとあめ」136P)
6.別のDVDを借りろというとーちゃん「それおもしろいぞ」「いちからせつめいする!」(5巻「よつばとあめ」132P)
7.ダンボー登場(5巻「よつばとダンボー」8P)
8.目が光るダンボー「入れてみ?このスイッチ入れてみ?」(5巻「よつばとダンボー」13P)
9.電車に乗り、並んで座る風香、恵那、よつば、とーちゃん「このでんしゃ うみいきー?」(5巻「よつばとはれ」160P)
10.改札に突っ込んでぶつかってすり抜けるよつば「なんの!」(5巻「よつばとはれ」158P)
11.遊び疲れてとーちゃんにおんぶされるよつば(5巻「よつばとうみ」203P)
12.波にひっくり返る輪ーファー風香「これは私も負けてられないわ!」(5巻「よつばとうみ」184P)

あと、透明なボードに挟まれて原稿用紙の裏が見えるように吊るしてあったものが1枚。
13.月に行ったかと聞かれ、行ったと答えるとーちゃん「そんなもん」「行ったよ」(5巻「よつばとほし」113P)

真ん中のコマと下のコマの左のみうらと風香が、右向きで書きにくかったためか、裏にかなりきっちりとした線のアタリが入ってます。真ん中の風香は実際は顔が出ていませんがアタリでは顔まで描いてあります。つくづく風香のふとももは良いと思った。

5巻のものからの収録がほとんどですね。1巻なんかもうだいぶ絵違うしなあ…作者としても新しいものの方がいいんでしょうねきっと。
あずまさんの原稿はとってもキレイで、よくある水色の色鉛筆なんかの指定やアタリはまったく入ってませんでした。線の一本一本はやや薄いトーンの黒(証券用インク?)。

カラー原稿はよつばとCD1枚目のカット、よつばが笛ふいてて楽器がずらーっとたくさん並んでるやつと、あとは冬のよつばの風景を切り取ったものが十枚。
背景の影のグレーの色合いなんかがたまらなく素敵です。これってどうやって塗ってるんだろ?画材はコピックだと思うんですが、グレーのグラデーションなんかが絶妙なので、先にコピーした原画に試し塗りして色設定決めてるのかなあ。
とーちゃんの頭に塗られた焦げ茶の色合いがなんか好きだ。

生原稿以外には、カレンダーの写真パネルの展示と、絵本「よつばとしろとくろのどうぶつ」の立て看板(つーかなんつーか)。この絵本、見本が置いてあったので見たんですが、ストーリーがあるような絵本ではなくて、よつばとシャチ、みたいな感じでタイトル通りのイラストが見開きで見られる、どっちかと言えばイラスト集みたいな感じのものです。女子ファンのために書いておきますがもちろんというかとーちゃんとかジャンボとかは出てきません。ふーかもえなもあさぎもみうらもいません。ただひたすらに、よつばとしろとくろのどうぶつ。かえってすごく小さいお子さんの方が喜ぶかも。

会場では「冬将軍」の音楽がかかってました。とってもカワイイメロディで、会場の雰囲気作りに一役かっていたと思います。危うく買いそうになったが抑えた。
物販ではマグカップを買いました。買うつもりなかったんだけど、なんか本当に「牛乳をおいしく飲めそう」なかわいさだったのでつい。後悔はしていない。
あと各国語版の「よつばと!」単行本が置いてあって、フランス語版だったかな?表紙のロゴのよつばのよ「YO」のOがよつばのシルエットになってたりしてかわいかった。
英語版がすっごくポップな感じでかわいくて、思わず読みふけってしまいました。「美少女→…少女だな」のあたりの訳が面白かったです。

全体的な感想としては「あずまさんの絵、そしてよつばと!がすっごい好きな人は見に行ってもいいんじゃないかしら」…ちょっと展示規模が小さすぎるのがネックかな。私は堪能しました。規模が小さすぎるもんで、気兼ねなくナマ原稿を間近でじろじろじろじろ見倒せたのは嬉しかったです。なめるように何度も何度も見たよ。
女子ファンの方へ。ジャンボはほとんど居ません(笑)とーちゃんはなかなか良いナマとーちゃんを拝めました。ふーかもなかなか良いふーかが揃えてありました。おなかとかあしとか!

終わったあとは、下のオーバルカフェ(だっけか)というところで、チケットの半券を渡せばコーヒーか紅茶が飲めます。私は紅茶と、おなかがすいてたのでなんとかドッグのプレーンとかいうのを食べました。細い筒状のパンにソーセージが入っているという構造の代物でしたが、最後ソーセージが途切れると、マスタードとケチャップの海がにじにじとあふれ出してくる、そういった食べ物でした。後悔はしていない。

関係ないのですが、先日「リアルよつば!」のような女の子を見かけました。
よつばは言うなればツーテールならぬフォーテールなわけですが、その子はさすがにフォーではなかったけれども、上の2コがないバージョンのよつばの頭と同じように髪の毛を結わえていました。あの、ちょこんって短い感じの。
で、確かオーバーオールかなんか着ててボーイッシュないでたちで、やたらぴょんぴょんと飛び回っていて、口調がまさにあんな感じ(「…なんだ!」みたいな)だったんです。うわ−リアルよつばですよ!と釘付けになっちゃったんですが、一緒にいたお父様は、えー、そうですね、現実ですね、こいわいとーちゃんとは似ても似つかない感じの方でした。
そう、あれはね、なんていうんだろ…京極(堂シリーズ)の関くんのような…それも、女子が夢見る同人誌の中の関くんではなく、飽くまで原作の描写に忠実な関くんというか…もちろん永瀬正敏であるはずもない…そういった風貌の方でした。うん、とーちゃんの方がよっぽどファンタジー。ふじょししってる。