腐女子向けメガネ喫茶は成立するか

オフの時にした話題なんですが、ちょっと独立させてこっちに。

メイド喫茶がありならメガネ喫茶とかもありか?という話になったんですが、問題点が多々あります。
まず、

メイド喫茶のように、安価で男子を雇うのが難しい。メイドの格好をして働きたい、という女子のように「メガネをかけて(コスプレして)働きたい!」と考える、ある程度イケメン男子(清潔感あって接客もまともに出来る)がどの程度いるか。
・女性客は味や内装にうるさい。雰囲気が大事。そこを削ると絶対客は寄り付かない。一度行っても二度と来ないし、口コミで「あそこはまずい」とか広がる。財布のヒモも、一旦ハマってしまえばゆるいがそれまでは締まってるし。
・結局、商売として成り立たない→どっかの企業がイベントで期間限定でやるならアリかも。採算度外視で。

あとこれは私の個人的な意見かもしれませんけど、王立アフィリアみたいなコンセプトを打ち出した女性向けのカフェが仮にあったとしても、「王立って言われてもなあ(笑)」「魔法学院の生徒って言われても(笑)」的なことがどうしても浮かぶわけで。
例えば、老舗のブランドのショップに買い物に行って、接客のプロ!この道何年!みたいなベテランの販売員さんに接客してもらって、スーツでメガネでカッコイイ!!→ももももももえーーーーー!!とかなることはあっても、この道何年の執事…っていう設定です。そういうコスプレしてそれっぽい接客します。っていう人にはもえらんないんですよ。設定ですって言われても!!それ違うもん!本物じゃないじゃん!
NHKのドキュメント番組なんかで職人さんの技術やこだわり、表情なんかを映してるの見ると「カッコイイなあ…」って思うけど、それはその人の職人としての人生が裏にあるから、それが表に滲み出ているから「いい!」んであって、「職人ていう設定です!」っつってそれっぽい格好されても、違う、よねー。
俳優さんが映画やドラマで役柄を演じる時は、そのために一生懸命勉強したり、悩んだりするわけです。だから結果出来たものにもえることができる…こともあるけど、あまりにも下手だったり、あまりにも説得力のないキャスティングだとしらけちゃうでしょう。それと同じ。メガネ喫茶として成立させることが出来るほどレベルの高い男子を集めるだけの人件費が確保できるとはとても思えない。男も女も、異性の容貌に関してはシビアですから。

私が仮にもえるとしたら、ぜんぜんそういうコンセプトもなんもない、普通の喫茶店に勤めている人の方がずっとずっともえられます。「喫茶店に勤めている人」っていう設定で。それは本物だから。
んだから、コンセプトカフェ(テーマカフェつうの?)でも、「本当に学校に何年勤めてました」「本当に職人の修行を何年してて、店も出しました」とかそういう人を集めてきてたら…もえてしまうかもわからんな!っておい。
それか、「ナントカ魔法学院とかいうアホなコンセプトカフェに変な横文字ネームつけられて勤めている山田さん」とか、そういう部分でもえる。あ、それいいなあ!

ていうか、私はメガネ喫茶に多くを求め過ぎ?真剣すぎ?みんなもっと気楽に消費するのかしら。頭が固いのかしら。だって、王立アフィリアは「何度も行ってお金を落としてください!」システムでしょ?腐女子向けっつんなら萌えろっつことでしょ?カップリング作ってください!てなもんでしょ?だったらピンハマりじゃなくて少なくとも二人はハマれる店員がいないといけないわけだし。あと自分が店員さんにハマったらカップリング成立しないよね。そうしたら普通のホストクラブとおんなじだよな。ホストクラブにカップリング作りに行く腐女子もいないだろう…し(いないと言い切れないあたり)。

本物だからこそいいんだ!ということに関して、こちらで「こんな本屋さんの店員がいい」というお話が。
http://d.hatena.ne.jp/platero/20051018/p1

やっぱさあ〜本屋には小神経質そうな眼鏡の男の人が必要なわけよ!
(その点において私はFさんを高く評価してました。私信)
あ、学生のバイトさんとか20代前半な感じの方は、いくら小神経質と眼鏡をクリアしててもだめなんだよなあ。あとおしゃれ系眼鏡は許さないから。プライベートならおしゃれ系眼鏡のが好きだけど、本屋でおしゃれ系眼鏡は、なんかこう本屋道を間違えていると思う。あーあとあと、指が白いと更に良いよう〜そんでたま〜に指先とかが切れてるの。ああっ本とか雑誌で切ってしまったのね!!とか思うとすげええ萌える!
これにプラス愛想がいいタイプと愛想がないタイプと二人いると更にポイントアップなんだけど、そこまでは今のところ見つけてないんですが、東京ならそんな夢のような本屋も夢じゃないかなあ…いや本当そんな夢の本屋あったら教えて欲しい。行く。

女性店員さんは、真面目そうなは同じなんですけど、ちょっとずぼらそうな人が担当した方がこうちょいとぬけたような棚になって面白そうなんだよなあ。

普通の品揃えからいえば駅ビルの本屋でいいのですけど、この小神経質で眼鏡な男性店員さんとちょぅっとずぼらそうで真面目な女性店員(眼鏡だと更にポイントアップ!アップ!てかすごい動揺する私。何それ私に10冊以上買えって言ってるの!?とか思う。さもなければそこでプッシュされているものを購入する!断じてする!)さんがいない事によって、極力買わないでひいきの本屋に貢ようにしています。

あのたぶん、こちらの記事の主旨とは外れた引用ですいません!でも「指が白いと更に良いよう〜そんでたま〜に指先とかが切れてるの。ああっ本とか雑誌で切ってしまったのね!!とか思うとすげええ萌える!」のあたりに、カップリングとか腐女子とかいう以前に「もえ魂」(もえだましいと読む)を感じ取ったので!!
それに「女性店員さんは、真面目そうなは同じなんですけど、ちょっとずぼらそうな人が担当した方がこうちょいとぬけたような棚になって面白そうなんだよなあ」のあたりにも。やっぱりこれって、「実際に本屋さんの店員」でないと成立し得ないじゃないですか。

あとこれ以前に自分とこで紹介した話題ですが…
友人(腐女子)が友達と一緒に酒づくりにハマっていて、蔵に顔を出したりしているそうなのだけど
そこの社長と杜氏萌えで大いに盛り上がったりしているらしい。

「社長」でかい、丸い。人柄見るからに良さそう。
お酒を売りたいだけじゃなくてみんなに好きになってほしい!という熱意が溢れまくっている。饒舌。うちの杜氏は優秀だとことあるごとに自慢してる。40代くらい。
杜氏」小柄、がっちり、めがね。うちの社長は酒の味がわかっていないと思ってる。人づきあい苦手、口下手。奥さんと上手くいっていない。30ちょっと。

ギャアアアアア!!
「うちの杜氏は優秀だとことあるごとに自慢してる」!!!
「うちの社長は酒の味がわかっていないと思っている」!!!!!
そそそそっそそそれなんてBL?

しかも

杜氏の方が)ちょっと酔うと愚痴るのよね。「うちの社長はほんまに味分かってんのかな」とか。
でも社長はお酒の営業とかで杜氏連れてお店回るのね。で、口べた杜氏はろくなこと言えず、内心落ち込みつつつれてくる社長が悪いとか思ったり。

ハア…すばらしい…すばらしい…ありがとう!!もえをありがとう!!
これね!実話ですから!実際に杜氏さん愚痴ってるんですから!!ハアすばらしい!ハアかけがえがない!


「もえる!」という気持ちは、用意されたものではなく、もともとそこにあるものにもえれる各自の妄想力が最も大事だと思います。そういう人の妄想を拝聴するのが、私はとても好きです!!




追記:
でもあれですね。メガネってもえに本当に重要なパーツなんですね…わたしは「メガネだからもえる」っていうのはないんですが、その実力を再確認した思いです…