更に更に発展
ここからはかなりかーなーり自分の思い込み入ります。
私がこの結論に行き着くまでに非常に気にかかったのは、前にも書きましたが準サンは必ずしも呂佳さんを尊敬していると描かれていないことです。
そもそも呂佳さんの話を和サンに振ったのは準サンです。
榛名を過小評価する利央に対して和サンが「お前 榛名になんかあんのか?」と尋ねると、準サンが
「こいつ兄貴が
榛名に
振られてんですよ」
と、人の悪そうな表情で言います。
兄貴というのは呂佳さんのことで、呂佳さんが榛名を自分のチームに誘ったが、断られたことを「振られた」と表現しているわけです。
これって、結構悪意のある表現ではないかと思うのですね。準サン、この台詞言う時は歯を見せていて(漫画の記号的表現で、嫌味な顔を表すのに使うあれ)、そこにはあまり呂佳さんへのプラスの感情は見受けられません。
呂佳さんに対しては別に何もないけど、単に利央をイジメるためだけにそう言っているとも考えられますが、少なくとも和サンのような積極的な呂佳さんへのプラス感情が、準サンにはないことは確かです。
そう考えると、のちの会話からもそれは伺えます。
最初に素の表情で「和サンはいかにもやりそうスよ?」と準サンが(本気で)言ったのも、
準サンが呂佳さんのことを好きじゃない、和サンのように呂佳さんを評価していない、のだと思えばごくごく自然なことだからです。
これは予想ですが、準サンは呂佳さんのことが、少なくとも和サンがそうであるようには好きでない。別に尊敬とかしていないわけです。
「和サンはやるでしょ」というのは、その程度のことなら和サンだってする、つまり呂佳は別に凄くない、自分は和サンの方が上だと思っていて、尊敬しているのだと彼は言いたいのですね。(さあ、思い込み入ってきた)
それ(呂佳より和サンの方が上)は自分としてはごく普通のことだと思っていたのに、和サンに凄く嬉しがられてしまったので、準サンとしては微妙な心持なわけです。
でまあ…ここから完全に腐女子的妄想に入らせていただきますが
私好みの妄想の世界では、準サン(これ以後サンを省略します)は和サンのことが好きですが、和サンは準のことを単なる仲の良い後輩としか思っていません。準→和という状態ですね。
で、準は呂佳さんが嫌いなのです。なぜって、和サンに尊敬されているからです。
もちろん和サンと呂佳さんが出来てる(笑)とかでなく、呂佳さんは和サンに選手として、また一人の人間としての度量を尊敬されているわけなのですが、それが準には気に入らない。
「兄貴が榛名に振られてんですよ」発言も、明らかに呂佳さんを貶めよう的意図が見えているわけです。でも、和サンは嬉しそうに反応し、呂佳さんラブっぷりを披露してしまう。準は呂佳さん話題すると和サン食いついてくるとわかっているけども呂佳嫌いだからマイナス表現してんのに、和サンは平気でプラス感情出してくる、もう、ムカつきますわそりゃ。
呂佳なんてたいしたことないと。和サンの方が上なんだと、準は思っている。
自分は仲の良い後輩という立場から脱することができずに居るのに、呂佳さんは(自分はたいしたことないと思うのに)和サンに尊敬されている。
準は「一人の選手として和サンに認めてもらいたい」という気持ちと、「それ以外の人間的な部分でも和サンに自分のことを好きになってほしい」という気持ちがあるわけで、恋愛感情がないにしてもその両方を持っている呂佳さんがうらやましいわけです。でも、うらやましいとは認めたくないから「呂佳なんてたいしたことない、和サンの方が上だ」という思考に逃げてる。
準自身は、頑張れば選手としては認めてもらえるかもしれないし、人間としても、現時点でたぶん、他の後輩より仲がよく、多少は好かれているのだという自負はあるにしても、本当に埋めてほしい部分、つまり恋愛対象として好きになってもらうということは、どうにも叶いそうにない。そういう部分を仮に和サンの前に出して、もし嫌われたら、先輩後輩としての仲のよさまで維持できなくなったら。最悪の場合一緒に大好きな野球ができなくなったらと思うと、絶対にそれを表には出せないわけです。実質、和サンと一緒に野球ができるのはあと一年もない。夏のあとは和サンは引退して、野球を続けるにしろ続けないにしろ、準が積極的に追いかけていかない限りは関係は途切れるわけです。
だから、本当は、恋愛感情のない、単なる先輩後輩関係で、しかも選手としての技量も、それ以外の人間としての度量も含めて敬愛の対象になっている呂佳さんが準はうらやましい。呂佳になりたいわけです。選手として秀で、弟にも後輩にも好かれ、しかもあれば苦しいだけの恋愛感情という余計なものが介在しない、理想の先輩後輩関係。でも自分はそれにはなれない。だから、呂佳が嫌い。
で、利央を見ると(顔が呂佳さんと似てたりしたとしたら)こんなアホな弟がいるくせに、とかいってまたムカつくんでしょうね。実際は準は別に利央自身を嫌いではないんでしょうが、ついイジメたり意地悪言ったりしてしまう。
とまあ…
そういったようなね、あらぬ妄想をね、アフタ九月号発売以来ひとりで大事に大事にあっためていたわけですよ。すごい長かったですね…ここまで読んでくれた人が何人いるんだか。
この物凄く自分勝手な妄想を昨日は非腐女子に披露してですね、「それはせつない!準サン、せつないよ!」「そうでしょ!せつないでしょ!準はせつないんだよ!」とか熱くうねってみたりしました。
今後原作の方で、それこそもうあと四日でアフタが発売になるわけですが、それで大きく予想がくつがえされても、それはそれでいいと!今のこの萌えをここにぶつけておこうと!腐女子の生き様見やがれと!
いやほんと、全然呂佳設定が予想と違っててもいいんで、早く呂佳さん出してほしいです。準サンが目を輝かせて呂佳さんに走りよってもいいです(たぶんない)
あーそれにしても、準せつない…