更に発展
さて、和サンの呂佳さん尊敬っぷりはよくわかりましたので、更に突き詰めて、かなりの想像を交えつつ準サンの内面に迫っていきたいと思います。
ここから思い込みや力技もかなり加わりますのでご注意を。
和サンの呂佳さん尊敬ぶりに対して、準サンには呂佳さんを尊敬しているという表現が出てきません。
和サンが呂佳さんを「ちょっとマネできないオトコギ」と激しく誉めると、なんの気負いもない表情で
「エ 和サンは
頼まれたら
いかにも
やりそうスよ?」
と切り返しています。
和サンはそれに対し
「オイオイ
サラッと
ほめん
なって」
とやや顔を赤らめつつ、しかし嬉しげに返答します。
で、問題の準サン赤くなり場面
「イヤー
和サンは
やるでしょ」(準)
「よせっ
てば〜〜〜」(和)
「メオトマンザイは
キモいから
やめてください」(利央)
に続くわけです。
で、なぜ準サンが赤くなっているのか。
ここ、台詞だけ見たら、後輩の準サンが先輩の和サンをおだてているようにも読めます。しかし、最後に準サンが赤くなっていることによって、その可能性は否定されたと私は考えます。
準サンは別におだてたつもりはなく、本当にそうだと思うから素の表情のままで「和サンはいかにもやりそうスよ?」と応えているわけです。おべっかではないのです。
和サンの方は「サラッとほめんなって」とやや謙遜入りつつ、尊敬する呂佳さんと同じことを自分も普通にやりそうだと言われていることに対して喜んでいます。顔赤らめて。恥ずかしいんだけど嬉しく、でもまあ俺を嬉しがらせようとして言ってんだろ?というニュアンスも。
その和サンの反応に対して、準サンは「イヤー和サンはやるでしょ」と駄目押ししてます。なぜか、それまでは素だったのにここでは顔を赤らめてます。
これはたぶん、和サンの「サラっとほめんなって」と言いつつも凄くうれしそうな様子にあてられちゃったといいますか。
自分では普通に、あたりまえのことを言ったつもりだったのにそれに相手がやけに喜んでしまっている。いやでも、これはおべっかとかじゃなくて本気なんですよ?和サンならやるでしょ。あれ、今なんか俺真面目に誉めちゃってる?
そんな自分と、「よせってば」と言いつつも嬉しさを押し隠しきれてなく喜んでしまっている相手、そんな状況に、二人とも、高二高三男子として、照れが入っちゃったのではないかと。だから準サンも赤くなっている。
確かに、二人は仲の良い先輩後輩なんだけど、普通面と向かって先輩に「尊敬してます」というような場面はないです。が、はからずもそういう状況に陥ってしまったわけで、それに二人とも照れてしまっているんだと。
自分がごく普通に「和サンならやるでしょ」と言ったことが=和サンへの大きな尊敬を表現してしまっていることに準サンは気づいて照れた、というのが私の答えでした。
で、ここまでだったら、まああれだ、ちょっとおまえいろいろ考えすぎだよで済むかもしれませんが、腐女子的萌えではありませんね。