栗本薫、死去

 作家、栗本薫さんが死去



栗本氏が作家活動をはじめた1976年に私は生まれ、小学校の頃に最初に彼女の作品を読みました。
中学校の頃、彼女の作品は手当たり次第読みました。
大学生くらいまで、全てとは言わないまでも、かなりの作品を追って読んでいました。


私は当時(とくに中学生の頃)、彼女がまるでいつも何かに飢えているかのように吐き出す奔流のような作品の渦を食って生きていたと思います。
日本語が変でしょうか?でもそうだったのです。


やがて現在、私は遂にグインの流れから離脱、最新の作品はあまり読んでいません。
読んでいるのが辛くなったのも事実です。



でも、何で死んだんだ。もっと生きて、もっともっと現在の読者のために書いてほしかった。


冥福なんて祈れない。もっともっと生きていてほしかった。なんで死んだの…



もっと書いていてほしかった。もっとずっと書いていてほしかった。ずっと。






*もしまだあまり彼女の作品を読んだことない、という人に、いくつかお勧めを。小説は比較的読みやすいものを選びました。
だいたい図書館に置いてあると思います。


優しい密室 (講談社文庫)

優しい密室 (講談社文庫)

伊集院大介シリーズ。


猫目石〈上〉 (角川文庫)

猫目石〈上〉 (角川文庫)

猫目石〈下〉 (角川文庫)

猫目石〈下〉 (角川文庫)

探偵の栗本薫くんシリーズ。この表紙どうなん… 


この作品を読んでいなかったら、間違いなく今の私はいない。801における嗜好を決定づけられた作品。そういう人はほかにも居るはず。


美少年学入門 (ちくま文庫)

美少年学入門 (ちくま文庫)

中島梓名義。まだ「美少年」「耽美」なイメージが強かった頃の雰囲気を知ることが出来る。面白い。青池保子竹宮恵子木原敏江など豪華ラインナップとの対談もある。



新版 小説道場〈1〉

新版 小説道場〈1〉

中島梓名義。とりあえず1だけはっておきますが、全巻読んでいただきたい。氏の、小説を書くことへの熱い思いが爆発している様がとても好きです。面白さは折り紙つきです。


GUIN SAGA

GUIN SAGA

こんなんが出るんだったんだ…グイン1巻〜100巻を二分冊にした大型豪華本。
ああ… orz