そしてこれも801


アニメ「のだめ」を最後まで見たら…当然…EDの「こんなに近くで…」が流れてきて…

なんというか…本当に…あんなものを作ってしまってすいません…と心から思いました…

だが後悔はしていない。


ここのところ、ベッドの枕元にアカギの鷲巣麻雀編を積み上げて、何度も読み返してるんですが、あの、腐もえとか一切抜きにして、アカギは鷲巣さまを救うために舞い降りた天才なのだなあと思います(救う=殺すかもしれないけれど)。

アカギは普通の日常を送ることでは多分しあわせになれなくて、13才の時にあんな伝説を作って、裏社会で実力を発揮することを期待されてもふらっとどこかへいなくなり、その後は博打で食べることもせず工場に勤めたり、でも何かが満たされなかったんだろう「辻斬り」と呼ばれるような危ない男になっていて、また見つけられて戦うけれども終われば姿を消してしまう。
次に見つかった時には博打で出た目を曲げることが出来ずに殺される寸前。本人が自分のことを「根っこのところが愚か」だと言っているように、本人にもどうにもならない異端の魂。

飄々と好きなように生きているように見えても、アカギ自身の中では実は葛藤があったんじゃないかと思うんですよね。いくらでも悪く生きていけるのに、13才の時にそうしなかったあたり。自分は他人と違う、同じように生きられないと昔から気付いていても、まだ「異端じゃない人生」にも未練があったんじゃないかなあ。未練という言葉だと語弊があるなら、自分の衝動を自分でコントロールできるはずだと思っていたのかも。

アカギの生涯で好敵手と言えるキャラクターは、鷲巣と僧我と天くらい。その中でも鷲巣は、麻雀の腕自体は実はさほどでもないにも関わらず、相手のどうにもできない部分「ものすごい強運」を持って生まれて来た男。その運の強さには、アカギの緻密な戦略、アカギの持っている(これもかなり強い)運を持ってしても、時々押されそうになります。
だからこそ、アカギは鷲巣のことを大好きなんだろうなーと思います(*腐もえを抜きにしてもです)。楽しくて仕方がないんだろうな、というのは作中のアカギの態度からもよくわかります。天才のアカギであっても、もしかしたら対抗出来ないかもしれない「運」。アカギと種類は違うけれど、やっと出会えた異端の魂。

それに立ち向かうことが出来る、それを手に入れたアカギは、ほんとうにしあわせで、楽しくてたまらないんだろうなあ。

アニメも原作も、見返すたびに、こんなに興奮させたらおじいちゃん死んじゃうwて気になるんですが、鷲巣が途中で死んじゃったらアカギはそりゃあ落胆するだろうと思います。今までよりもっと大きなモヤモヤを抱えて、またあてどなく彷徨うことになるんじゃないでしょうか。
アカギは一億も五億も別に欲しくはない。欲しいのは鷲巣巌の破滅だけ。鷲巣に引導を渡すために、アカギは血液を賭け、周到に準備し、罠をはり、欺き、自分の死をちらつかせて牌を打つ。
そしてこれも私には「801」



…とかいうようことを考えて作ったのがこれ
ニコニコ動画です)
完全に本気だと思われても困るが完全にギャグだとも言い切れない腐女子心。