はじめての素人MAD2(動画カット編)

MADを作りたいなー、と思っているあなたには、既に「この曲のこのあたりにあのカットを入れて〜」みたいなラフイメージが出来ているのではないかと思います。
そういうのがあれば、事前にメモっておくのもよし(私はしないけど)。
だいたいのあたりはついているとして、いよいよ本格的に動画作りを始めます。


2.ムービーのベース部分を作る

まず、iMovieを起動します。

実際に「最強○×計画」を作ったデータのウィンドウがこんな感じ。


右側の、タイルのような、絵がいくつか三列に並んでいる部分が、切り取った動画をクリップしておく場所です。絵を描く時のパレットみたいなものかな。このムービーは既に完成しているので、切り取ったけど結局使わなかったクリップが残っている状態。

左側の大きな窓、楽しげな赤い鷲巣さまが映っているのがメインのビュー部分です。下に並んだ白い四角が1カ所水色になっているのがおわかりでしょうか。この場面を選択しているので、鷲巣さまがビューに映っています。

下部、横一列に並んだ白い四角は、一個一個が切り取ったクリップです。これを並べることによって、連続したムービーが作られています。
作り方は右上のパレットから、ライン上にクリップをドラッグしてくるだけ。だけ!!簡単極まりないです!!

その下、薄ムラサキ色の横長ライン。これが楽曲データです。右端で切れているのは、ここで曲が終わっているからです。


それでは、1からムービーのベース部分を作っていきましょう。

iMovieを起動すると、次の手順に行くためのウィンドウが出てきます。そこで、「新規プロジェクトを作成」を選択。名前をつけて、保存する場所を選び、「作成」をクリック。
そうすると、まっさらなウィンドウが出てきます。

まずここに、あらかじめ用意しておいた楽曲ファイルを流し込みます。
下のグレーの3本ライン、「ここにクリップをドラッグして、プロジェクトをビルドしてください」と書いてある部分の、2番目か3番目、どっちでもいいですがそこにドラッグします。すると、以下のようにムラサキ色のラインが登場します。

メインビューの下にある黒い三角の再生ボタンを押してみてください。曲が再生されるはずです。グレーのライン(以下、タイムラインと呼びます)の上を、線が右に動いていくのがわかると思います。
この曲に合わせて、これからライン上に動画をカットしたクリップを乗せていくことになります。

(データが読み込めないよ!という場合、拡張子が合ってない可能性があります。QuickTimeで書き換えましょう。ツールバー「ファイル」→「書き出し」→「サウンドからWave」あたりで)


3.動画をカットする

最強○×計画」は「子づくり・しましょ」というイカれた歌詞から始まります。
この部分にどういう場面を当てるか。それを考えつつ動画をカットをしていくわけですが、作る前までは「確か、アカギがニセアカギと対戦する前に、布団敷いて寝る場面あったよな…そこ使えるよな」とか思っていたのですが、よくよく考えてみると、あの場面、アニメではカットされちゃってんですわ。ざわメモのコラが頭にあったらしいw
アニメではおやすみ時間なしで、そのまま浦部戦に突入しちゃうんだよな〜…ということで、「子づくり」という単語に該当する上手い場面が思いつかなかったので、適当に牌が回ったり転がったり燃えたり電流走ったりする場面をカットしてきてつなげるか〜という結論に。
「こ・づ・く・り」という感じで若干ゆっくり目に動くカットがあるといいなあ〜という感じで選んできたのが、えーと13話だっけな。アカギが魔法をかけた牌を石川さんがびっくりして取り落とす場面です(*嘘は言ってないが知らない人には不親切な説明)。牌が意味ありげにスローモーションでこぼれる場面なので、まあなんか、落ちるっていうような意味も兼ねて、これでいんじゃね?まあよくなかったらあとで差し替えればいいし〜てなことで、とにかく動画をカットしてきましょう。

動画をカットするソフト、ClipCreator2を起動します。

初期画面はこんなの。

真ん中の「Open Source」ボタン、もしくはツールバーの「File」から「open」で、無音のアカギ13話データを開きます。

左側のウィンドウに、開いたデータが表示されます。
ウィンドウの下の再生や巻き戻し・早送りボタン、またはウィンドウすぐ下のバーを動かして、お目当ての場面を探し出します。
この場面は比較的最初の方なのですぐ見つかりました。動画をカットしたい部分でいったん停止をします。
そこで、一番下にあるボタン「Mark in」を押すと、ボタン左のボックスにタイムが表示されます。このボタンが「ここからカットする」のマークになるわけです。
そして、もう一度再生をはじめ、ここまで切りたいというところでまた停止ボタンを押します。そこで「Mark out」ボタンを押せば「ここまで」のマークをつけたことになります。Mark in・Mark outボタンを押すことによって、inした部分からoutした部分までをカット出来るのです。

この停止状態では、ちょっとinする場所が早過ぎます。もうほんのちょっとだけ前からカットしたい。そういう場合は、タイムが表示されているボックスの数字を、直接入力することもできます。

上の画像は、タイムボックスの時間を「178.0」に入力した時のもの(画像では178.424のままになってますが、スクショが上手く撮れなかったのですご了承ください)これだとちょっと戻り過ぎなので、178.1にしたり178.2にしたりして調整します。
数値を少なくしておいて、その上の小さな「in」ボタンを押せば、入力した数値の場面に切り替わります。これで、かなり正確に場面を切り取ることが出来ます。もちろん、outも同じように設定可能です。
また、タイムボックス左横の上下の矢印、これを押すことによってもタイムを動かすことが出来ます。
うまくぴったりの場面まで持っていけたら、「Mark in」ボタンを押し、マーク箇所を決定します。


Mark in・Mark outボタンの両方をマークすると、中央にある「Make Clip」ボタンが押せるようになります(in/out片方だけではクリップが作れません)。
これを押すと、右側のウィンドウにin/outでカットしたクリップが表示されます。再生もできますので、確かめてみてください。

オッケー、と思ったら右下の「Save Clip」ボタンを押します。好きに名前をつけて、保存しましょう。あ、でも、日本語で名前付けると文字化けするっぽいので、アルファベットで。私はだいたい1とか2とか適当につけちゃうことが多いんですが、当てる歌詞が決まってる場合は「kodukuri」「simasyo」とか付ける時もあります。わかりいいように付けてください。

まあとりあえずデスクトップに保存します。ムービーの一部をなすクリップがこうして出来ました。


次回「動画編集編」で終わりのつもり。