今月のおおきく振りかぶって

以下とってもネタバレ有り。未読の方はご注意。



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えー


先月は…感想を書けなかったわけですが…
試合の終わりが近づいてくるにつれて、感想書くのが辛くなってきたのですよ…特に先月は西浦の逆転で、言葉が出なかった。体の奥の方から鉛がせりあがってくるように、喉から言葉を落とすことが出来なかった。
ここのところずっとだ。25日が来るのが、待ち遠しくない。もう一ヶ月経ってしまったのかと思っていた。

まだ「桐青」の名前も出て来ないうちから和さんと準さんと利央が好きで、西浦の初戦が桐青だと決まった時は、予期せぬ幸運に驚いて、嬉しかった。まさかこんなに早くあの子たちの活躍を見ることが出来るとは思わなかったから。
でも、主人公チームとあたるということは、桐青が負ける確率が凄く高くなるということ。ちょっと考えればすぐわかる。試合の前の和さんの言葉、「あさって投げるでしょ」、番狂わせを招く雨、何もかもが「桐青が負ける」って示しているようだった。
でも、インタビューでの作者の「勝敗はまだ決めてない」の言葉にすがってた。もしかしたら、ひぐちさんの気が変わるかもしれない。西浦がここで負けても、描けることはいっぱいある。このペースで描き続けたら、この漫画いったいいつ終わるのかわかんないし。西浦は全員一年だし、まだ先がある。だから、お願い、桐青を勝たせてください。本気で、そう思ってた。西浦がここで負けたら、今まで思わせぶりに出て来た他校の三年キャラたちとは対戦しないことになるとか、そういうことはなるべく考えないようにしてた。
先月のラストのコマ、三橋が最後の回のストレスを乗り切れるか否かというところで終わった時、もしかしたらここで三橋がつぶれて、桐青は逆転するのかもしれないなんて思った。どうかそうなってくださいと祈ってた。そうなるはずだと信じたかった。
打席は1番からで、最初なめてかかっていた迅はきっと1番の仕事をしてくれるはずだし、3番の島崎はきっとどうにかして塁に出てくれるはずだし、4番らしい見せ場のなかったタケもきっと打ってくれる。それで、5番の和さんに回れば。1点くらいは。
延長はないだろう。来月が本当にラストだ。そう思って、アフタヌーンを読むのが本当に怖かった。
試合が終わって、桐青が勝って、仮に二回戦で桐青が負けたとしても、桐青の子たちの涙さえ私の目に入らなければ、それでよかった。一回戦負け、しかも一年ばかりの新設チームに負けて夏を終える、そんな涙を、流させたくなかった。見たくなかった。

一応、感想を書こうと思ったんだけど、やっぱりまだ書けない。ひとつひとつのプレイについてとか、コメントは浮かぶけど、それをつなげた文に出来ない。
打ちひしがれ、立っていることもできなくて、ヒザをついて泣く桐青ナインと同じに、桐青を応援してきた私たちも、そう簡単には立ち上がれない。桐青サイト界隈の感想を見て回ると、みんな、言葉もなく、呆然としている。負けることは、みんな薄々わかってた。でも、勝ってほしいと思ってた。桐青の子たちが好きだった。まだ、あの子たちに、あのメンバーでこの場で、野球をさせてあげたかった。試合が終わって、桐青の子たちに会えなくなるのが悲しいんじゃない。出番なんてなくていい。ただ、勝たせてあげたかった。
頑張ったね、なんてきれいごとだ。負けは負け。負けたらそこで終わり。次の日には新キャプテンが決まって、三年生は引退する。
ラストイニング」(スピリッツ連載中)で
「それに、例え負けたって彼らの思い出にはなるでしょ!?」
「テメエ… 負け試合の悔しさで夜中に目が覚める …そんな思い、したことあんのか?」
という場面があるのですが、きっと、たくさんの球児たちが、そんな夜を過ごすんだろうなあ。


今月号は利央が心の支えでした。試合には出なかったけど、この子がいてくれて本当によかった。まさか田島にアド聞く展開になるとは。これがきっかけで、今後ちらりとでも出て来てくれると嬉しいです。桐青の子たちのそれからも、ちょっとでいいのでやはり知りたいです。
和さんは野球を大学でもなんでも続けていくなら、たぶん部活は引退しても学校で一緒に練習すると思うので、すぐには、そんなに、さみしくない、と思う、よ…準太…


だめ…燃料切れです。

最後に。西浦、初戦突破おめでとう!
三橋は本当にすごかった。そっちの感想を書けないのが苦しいくらいに、すごかったです。
あと、今月82ページって!ひぐちさん!…馬鹿!!ありがとうございます!!本当に、ありがとうございます!!!大好きです!!!…お体お大事に!