今さら桐青語り

下の記事の続きです。

http://d.hatena.ne.jp/urouro360/20041130
「設定だけで一ヶ月は軽い」のってそんなに想像の外なのかー。そっちの方がびっくりです。
私からすれば、泉浜田でさえ想像範疇内のurouro360さんがなぜ桐青のデータが見たいと叫んだくらいでそのように驚かれるかの方が謎でしたが、この認識の齟齬には理由がいろいろとあって、例えば

1.腐であるかないか(これはまあ大前提だけど)
2.桐青高校に対する執着心の違い
3.読み手と書き手の違い

という感じなのではないかと思います。
1はともかく2に関しては、ほら仕方ないですよ。普通にこの漫画読んでたらそんなに桐青に感情移入することまずあり得ないし。
私はと言えば、桐青高校のチームとしてのデータが原作に現時点でまったくないので、今月は桐青対策練習などをやるのではないかと思っていたわけですよ!正直信じて疑ってなかった!!
この作品の主役は一応三橋なので、三橋(投手)と阿部(捕手)がどのように信頼関係を築いていけるかというのが作品の大きな主題の一つだと私は思っています。で、桐青のメイン三人組は捕手二人、投手一人であることが先月で判明しており、桐青の(たぶん)レギュラーバッテリーであるところの和サン準サンがどのような投手であり捕手でありバッテリーなのか、どんな信頼関係を築いているのかいないのか、そこに瑕疵はあるのかないのかなどがもの凄い重要事項なのです。更に一年補欠の捕手である利央がかなりクローズアップされてるところを見ると、投手と捕手の関係性はこのチームと試合をする際にもかなりの重さをもって描写されることはほぼ間違いないわけで。
和サン準サン利央はどのくらいの実力の持ち主なのか。世間でどの程度評価されているのか。桐青におけるチームからの信頼度や発言権はどのくらいか。そもそも、桐青はどんなチームなのか。監督がやり手なのか投手が強いのか捕手がいいのか守備が達者なのか打撃で攻めるのか。和準バッテリーはどんなバッテリーなのか。一見仲良さそうだけど、バッテリーとしての相性はどうなのか。投手がいいのか捕手がいいのか組み合わせがいいのか。去年の甲子園出場時もこの二人はレギュラーだったのか。この漫画では捕手の方が一年先輩というバッテリーは初めて登場するが(あ、武蔵野もそうか。秋丸くんは控えだもんね)、コミュニケートの部分はどのように確立されているのか。阿部と三橋バッテリーが見習うべき長所があるか。付け入れる隙はあるか。桐青の三人は中学校からの持ち上がり組だそうだが、付き合いが長いことによるメリットやデメリットはあるのか。持ち上がり組と高校から入学組との軋轢などはチーム内にあるのか。控えの捕手がメインキャラで出ているということは、試合の展開の中に捕手の交代という場面が想定されているのか。そうした場合、準と利央のバッテリーはどうなのか。(持ち上がり組なので、それまでもバッテリーを組んだ経験は少なからずあるでしょうが)突然の捕手交代というような場面で、準と利央バッテリーはそれに対応できるのか。
…とまあね、こんなようなことを考えているわけですから、私が「千代ちゃんデータ見せてー」と叫んでも、別段なにもおかしいところはあるまいよ。と考えるわけですがどうか。
実際、他の桐青サイトさんでも同じように「データ見たい」とおっしゃってる方見かけましたですよ。毎月登場する西浦の面々ならともかく、まだほとんど何も情報のない桐青高校のデータは、欲しくて当たり前じゃないでしょうか。だってフルネームすら不明ですぜ?
そして、フルネームすら不明だというのに私は既に三万字くらい桐青ネタをストックしておりまして、そりゃもう捏造し放題なので、なんていうのかな…「答え合わせをしたい」んですよね。こう書いちゃってるけど、これアリかとか。ていうかもう既にかなり間違ってましたけどね(遠い目)。ポジションすら不明の時に書いたものばかりですので。で、原作でデータが判明すれば、わかんないから適当に書いてある部分をもっと突っ込んで書けるわけで。和サン準サンがバッテリーだということがわかれば、そういう描写を入れられるし。更にどういうバッテリーなのかわかればもっともっと突っ込んで書ける。そういう事情があるので、データを見たいわけです。

そして3。urouro360さんは受け身、と表現されてましたがそうか。もちろん腐じゃないということもあるわけですが、urouro360さんは読み手なんですよね。
書き手の場合、原作からインスパイアされた自分の中だけの妄想の世界を構築する度合いが、表に出されている分読み専の人よりも強い(一概には言えませんが)。そして、表に出すにはそれを常に強く保っておく必要がある。
原作を読んで狙ってそうなコマで萌えた。それだけならそこで終了です。でも、自分で萌えた部分を呑み込んで、咀嚼して、人に読んでもらって面白いような作品にするには、一瞬の萌えだけじゃパワーが足りない(私は、ですが)。
だから原作に登場する設定を自分なりに吟味する人が多いし、原作の表現に独自の解釈ができる人は面白い作品を書く(一概には言えませんが)。
それから、ちょっとまた違うんですけど、原作に与えられる設定だけでなく、自分で原作の設定について調べたりもする。漫画(原作)を読むだけでなくて、ソレ関係の本をあたってみたり。実物を見てみたり。詳しい人に話を聞いたり。同じ題材を扱っている違う作品を読んだり。
腐である腐でないは関係なく、二次創作をやる人で、資料を調べるのが好きな人(設定に重きを置く人)とそうでない人といると思います。だからどうっていうわけではないですが。設定は原作からみても間違ってていい加減でも面白いもの書く人は書くし。資料調べれば面白いもん書けるかって言えばそうじゃないし。
私は脳の働きが鈍く、萌えだけで面白い作品を書けるほどの才能もないので、脳を活性化させるためにも資料をガンガンあたります。何かにハマって二次創作をしようと思った時、最初にするのは資料集めです。そして、最後まで集め続けます。
例えば野球を題材とした原作にハマったとしたら、それまで野球にまったく興味がなかったとしても、関連書籍を片っ端から読みまくり、野球雑誌を毎月購読し隅から隅まで読み、新聞のスポーツ欄も舐めるように読み、テレビの中継を見、スポーツニュースもチェックし、できれば実地に見にゆき、ネットで「野球部のマネージャーが付けてる日記とかないかしら…」とか役に立ちそうなコンテンツ探しまくり、強い学校のサイトを見つけて一年間の試合予定表を参考にしたり、高校球児が歩いていれば会話に聞き耳を立て…というような生活を送ることでしょう。
なぜって、ネタになるからです。ただそれだけです。うーん、結構みんなやってると思うんだけどなあ、そんくらいは。

そうだよなあ…読み専の人は、そりゃーそこまでする必要ないもんなあ…(する人もいるだろうとは思いますが)


しかし、私そもそもこのブログに置いてあるような文章は、妄想のうちには入らないと思ってるんですよね。妄想はもっと、もっとアレですよ。こんなもんじゃないです。とてもこんなとこに書けません、捏造しすぎてて。
でもurouro360さんが楽しみに読んでくださっているなら本当に嬉しいので、是非来月桐青さんたちが登場したあかつきには、取り乱し切った感想を書きたいと思います。書けるような展開であってほしい。神様お願い。