二次創作が好き


ごぶさたしてます。現在忙しく、書きたいことはいくつかありますが更新できません。

しかし、今日友人の日記を見てあらためて思った。

私、いわゆるオリジナルのボーイズラブもの、ほとんど読んでません。
別段読もうとも思わない。
二次創作が好きなんです。二次創作がいいんです。


彼女は「原作にないもの、そこにないものを見るのがいい」(大意)と言います。
私はちょっと微妙に違うんですが、近いものは感じます。
やおいが好きというのとはまた少し別で、私は二次創作が好きです。


先日「PLUTO」を読みました。手塚バージョン付き。
浦沢直樹はもともと割と好きな方なんですが、単行本を自分で買って揃えるほどではなく、うちにあるのは「MASTERキートン」のみ。
しかし、「PLUTO」には、心動かされました。
これって二次創作なわけですよね。私は手塚バージョンを先に読んでいるのですが、「PLUTO」、続きが読みたくてしょうがないです。


浦沢直樹、好きなんだけれど、読んでいると、その技量の高さが、画一的に思えて鼻白む瞬間が少なからずあるんですよね。
今回読み始めて、ゲジヒトのキャラクター造型に「あーお得意の出してきましたね(笑)好きだけどさ」と思いました。
ノース二号のエピソードとか、うわー上手い!上手いながらも、これが浦沢さんのオリジナル話だと「うわ泣ける(涙にじませつつ)。でも、いつものだよな〜」と思ってしまいます。
でもこれは二次創作。手塚バージョンと読み比べると、「あ、この台詞で浦沢さん妄想ふくらんだんだろうな!」という箇所を勝手に想像したりして、なんかいつもの浦沢漫画読んでる時と違うんです。
それが極まったのが、アトム登場場面!!!
買ってすぐに「PLUTO」三回読み返したんですけど、このアトムの場面、数ページ。


あざとい!!!!


でも、二次創作って、あざとければあざといほどいいのかもしれない!!!


このアトムの場面見て、激しく心震えました。
原作のアトムの持つ苦しみが、これから間違いなく浦沢直樹の手によって描かれるのだという予感。
自分も(もちろん一緒になんてすることできないけど)原作が大好きでわーってなってなんかやってる者として
同人、二次創作の楽しみの一端がここにあるなあと思いました。
見も知らぬ誰かが、同じ原作を好きな誰かが、その人のもってる何かを原作に共鳴させて私たちに見せてくれて、
それがうつくしかったり、素敵だったり、しびれたり泣いたり笑ったり愛したりできるっていうの。


あー同人好きだ。二次創作好きだ…