それにしてもこの島田荘司、ノリノリである

最近また本の整理をしておりました。以前は「本を捨てる・手放す」という選択肢はなかったのですが、大人になっていくらでも本を購入できる立場になったら、無尽蔵に本が増えて行くばかり。置くスペースが一番問題ですね。
以前よりも一度手放した本を手に入れられる確率が高くなったので、少しずつ「手元に置いてしょっちゅう読み返したいというほどではない」という本を整理しています。
あと、さすがに買ってから十何年経った本はかなり劣化してきているのが寂しい。黄ばみが激しいと、読んでいてもちょっと気になるんですよね…でも、そういう漫画はたいてい既に文庫に移行してしまっているので、買い直すのも…版型が小さいのが…

でまあ、本棚ひっくり返していろいろやっていたら、「御手洗潔のメロディ」(島田荘司)が出て来たので、久しぶりに読み返しました。

で…あら、あら、あらためて…
「さらば遠い輝き」は凄すぎると思った。
これ、もともと「御手洗さんと石岡君が行く」という御手洗同人アンソロに掲載されたもので、当時御手洗が普通に好きだった私も購入して読んだんですが…
いや、もう、そこに載っている他の作品がすべて霞んで消えるインパクトでしたよ…だって島田荘司本人が書いてるんだもんな!(このアンソロ本自体も島田荘司が総指揮して作っている)本人がアレ書いちゃうんだもんな!実際私、何度も見返しましたよ。これ本当に本人が本人の名前で発表しちゃってんのかと!
島田せんせい…島田せんせい…島田せんせい!!!!
大好きです!!しかし!!あれはさすがに、ちょっとどうかと思いました!!(笑)
まあそのあと、まんま御手洗同人をネタにして上下で小説出しちゃうくらいだから…御大はやることが違うぜ…

当時、国内ミステリ読者だった私は取り立てて同士もないままに一人で「島田せんせいの作品は面白いなあ」と思っていただけで、確かネット環境にもなかったし、同人誌を買いに行くほどカプ萌えはしていなかったので、いったいあの作品が当時の御手洗腐女子たちにどういった感想をもって迎えられたのか、今さら知りたいです。