のだめってつくづく801です
最近HDDレコーダー買ったもんで初めて見てみた「のだめ」のアニメ。
先日の腐女子チャットでも話題にのぼったんですが、いやあつくづく「のだめ」って801だなあ!と思いました。
あの、峰×千秋とかそういうことではなくて、のだめと千秋の関係が、私にとってものすごく「801」なんですよ。
どういう点が801かと言うと、千秋がのだめにひかれる一番大きな理由が、のだめの女性的な魅力ではなく、のだめの才能だという点です。
「かわいいから」「やさしいから」「美しいから」「尽くしてくれるから」「女性としての魅力があるから」ではなく、千秋はいつものだめの音楽の才能に突き動かされて、のだめと一緒にいる。時には自分のアイデンティティをぶち壊され、ひどい目にあっても、一緒にいる。周囲の女性たちにはいつもモテモテで、ハーレム状態と言ってもいいくらいなのに「変態」(千秋談)であるのだめを自ら選んでしまう。そしてのだめと共にいることによって、千秋の才能も次々ステップアップしていくが、常にのだめは彼の先を行っている(ように千秋には見える)。千秋は時々のだめの才能に嫉妬すると同時に、かけがえのないものだとも思う。
そして、二人が同じように才能を高めていかないと、二人は一緒にいられない(作中でミルヒも言ってます)。どちらかがステージから離脱してしまえば、もう恋愛は成立しない。そう決まっている間柄。
よしながふみと羽海野チカの「メロディ」での対談でも「ガラスの仮面」のマヤと亜弓の関係性は「やおい」であると指摘されていて、それにうなずいた腐な方々は多かったんじゃないでしょうか。
以下、当ブログで行った「腐女子チャット」でのログです。
# えみふわ ていうかマヤと亜弓はヤバい!!
# ななしの ライバル萌え?
# えみふわ 天才と秀才もえ
# 一文字 よしながさんも対談で「マヤと亜弓はやおい」といってたとか。
# ぱのらま で、天才のほうが自分が天才だとはちっとも思っていないというのが秀才からするとアレなわけで
# かちら 無自覚の天才って秀才にはキツいですよね
# ななしの 天然っぷりにイライラするんですね。それでも、天才から目を背ける事が出来ないってとこがまたイイ。
# ぱのらま マヤなんかいまだに天才の自覚ないですよね。そろそろ自覚してもいいような気がするんだけど
# 砂原 亜弓格好良い…
# えみふわ マヤを陥れた相手に報復する舞台(カーミラ)の亜弓はすげえ輝いてる
# 環 マヤと亜弓はやおい、その発想はなかった…。
# かちら いや、でも自覚は一生しないんじゃ<マヤ
# えみふわ マヤは母親にダメ呼ばわりされてた歴史が長いから…三橋(おおふり)みたいなもんですよ
このあと、話題は「のだめ」にシフト。
# ぱのらま 千秋とのだめもやおいだなあと読むたびに思います。男女だけどやおい
# えみふわ ですよね!<千秋とのだめ
# えみふわ あれが本当にぞくぞくする<のだめ
# 砂原 男の千秋の方が立場が弱い感じがいいです
# えみふわ あの作品、のだめが男でも成立しちゃうよね。わりと。まあ恋愛はなしにしても。
# ぱのらま 千秋がなんだかんだいってのだめに夢中で、でものだめはいつだって千秋のことを置いて次のステージに行けそうな軽さが絶妙。
# かちら のだめのほうが執着少ないですよね
# えみふわ のだめって千秋もえですよねw
# 砂原 恋愛ではなく音楽で惹かれあってるのがまさにやおいなんですかね
# ぱのらま 千秋のこと、個人として好きなのかなあ?違うんじゃないか?って疑惑はずっとあるけど。千秋はのだめの才能を心底愛していて、のだめ個人はおまけみたいな
# 一文字 萌えたもん勝ち(笑)。
# えみふわ もっと言えば千秋ハアハア
# ななしの ハァハァ(笑)
# かちら あ、それはしっくり来ますww<千秋ハアハア
# えみふわ でも千秋はのだめハアハアじゃないから千秋の負け
# ぱのらま それが千秋にとってムカつくんじゃない?ww<千秋ハアハア
# ななしの (“ハァハァ”ってよく考えるとすごい表現だ……笑)
# 砂原 口に出すとやばいですよねw
# ぱのらま リアルで言わない言葉だなw<ハアハア
# えみふわ ネット語は口に出しちゃだめw
# 一文字 つまるところ、「やおい」って実は恋愛とはあんまり関係ないんですかね。
# えみふわ 関係ないと言い切ってしまうのは躊躇われる感じがしますが…
# 一文字 やおいにとって一番大事なものは恋愛じゃない気がする。
# 環 関係なくはないと思いますが、やっぱり別の感情なのではないかと。
# ぱのらま 関係ない、ことはない、かなあ・・・やおい好きな私がチョイスする男は、やっぱなんか違うっていうか
# えみふわ 「恋愛に換算したい」っていうのはあるかも。
# ななしの 恋愛っていうより「執着」?<やおい その中に恋愛も含まれるというか。
# えみふわ ああそう、執着ね。
# 砂原 執着が1番言葉としてしっくりきますね
千秋がのだめのどこに最も執着しているかと言うと、それはやはり音楽の才能です。でも、のだめはと言うと千秋ハアハアw 風呂を覗かれるのも千秋の方。のだめももちろん千秋の才能に突き動かされる場面は多々ありますが、ハアハア場面の方が印象に残っている不思議w
のだめがお化粧をしたり色っぽい服装で迫ろうとしたりしても、千秋にはスルーされ気味です。
「のだめ」では、一般的とされている男女の関係が逆転しているように私には思えて、それが心地よく、またひどく「801的」であるように感じられます。皆さんは、どうでしょうか?
そしてこれも801
アニメ「のだめ」を最後まで見たら…当然…EDの「こんなに近くで…」が流れてきて…
なんというか…本当に…あんなものを作ってしまってすいません…と心から思いました…
↓
だが後悔はしていない。
ここのところ、ベッドの枕元にアカギの鷲巣麻雀編を積み上げて、何度も読み返してるんですが、あの、腐もえとか一切抜きにして、アカギは鷲巣さまを救うために舞い降りた天才なのだなあと思います(救う=殺すかもしれないけれど)。
アカギは普通の日常を送ることでは多分しあわせになれなくて、13才の時にあんな伝説を作って、裏社会で実力を発揮することを期待されてもふらっとどこかへいなくなり、その後は博打で食べることもせず工場に勤めたり、でも何かが満たされなかったんだろう「辻斬り」と呼ばれるような危ない男になっていて、また見つけられて戦うけれども終われば姿を消してしまう。
次に見つかった時には博打で出た目を曲げることが出来ずに殺される寸前。本人が自分のことを「根っこのところが愚か」だと言っているように、本人にもどうにもならない異端の魂。
飄々と好きなように生きているように見えても、アカギ自身の中では実は葛藤があったんじゃないかと思うんですよね。いくらでも悪く生きていけるのに、13才の時にそうしなかったあたり。自分は他人と違う、同じように生きられないと昔から気付いていても、まだ「異端じゃない人生」にも未練があったんじゃないかなあ。未練という言葉だと語弊があるなら、自分の衝動を自分でコントロールできるはずだと思っていたのかも。
アカギの生涯で好敵手と言えるキャラクターは、鷲巣と僧我と天くらい。その中でも鷲巣は、麻雀の腕自体は実はさほどでもないにも関わらず、相手のどうにもできない部分「ものすごい強運」を持って生まれて来た男。その運の強さには、アカギの緻密な戦略、アカギの持っている(これもかなり強い)運を持ってしても、時々押されそうになります。
だからこそ、アカギは鷲巣のことを大好きなんだろうなーと思います(*腐もえを抜きにしてもです)。楽しくて仕方がないんだろうな、というのは作中のアカギの態度からもよくわかります。天才のアカギであっても、もしかしたら対抗出来ないかもしれない「運」。アカギと種類は違うけれど、やっと出会えた異端の魂。
それに立ち向かうことが出来る、それを手に入れたアカギは、ほんとうにしあわせで、楽しくてたまらないんだろうなあ。
アニメも原作も、見返すたびに、こんなに興奮させたらおじいちゃん死んじゃうwて気になるんですが、鷲巣が途中で死んじゃったらアカギはそりゃあ落胆するだろうと思います。今までよりもっと大きなモヤモヤを抱えて、またあてどなく彷徨うことになるんじゃないでしょうか。
アカギは一億も五億も別に欲しくはない。欲しいのは鷲巣巌の破滅だけ。鷲巣に引導を渡すために、アカギは血液を賭け、周到に準備し、罠をはり、欺き、自分の死をちらつかせて牌を打つ。
そしてこれも私には「801」。
…とかいうようことを考えて作ったのがこれ
(ニコニコ動画です)
完全に本気だと思われても困るが完全にギャグだとも言い切れない腐女子心。