いまさら2008・もえカップリングを振り返る(後編)
今更2008年にもえたカップリングを振り返る企画。続きです。
3.哲也と房州 (原案:さいふうめい、漫画:星野泰視『哲也-雀聖と呼ばれた男』)
戦後復興期の日本を舞台に、主人公が玄人(バイニン:イカサマのできる麻雀打ち)となり、様々な勝負師たちと渡り合う様を描いた作品です。
麻雀界では未だ根強い支持を保つ、阿佐田哲也の『麻雀放浪記』ほかの著書を参考に、エンターテイメントな少年漫画になるギリギリの線で作り上げられています。
主人公は「阿佐田哲也」(阿佐田本人がモデル)。通称「坊や哲」。
原典の『麻雀放浪記』では、坊や哲がひどいポン中で始終幻覚を見っぱなしだったりする時もありますが、少年漫画なのでそういった属性は他キャラに移植されたりなどしております。
以前に飛び飛びでパラ見した記憶しかなかったので、改めて全巻読み返しました。
ですが、全41巻の超序盤。2巻にして私のもえ神経は強くかき乱されたのでありました。
哲也が単なる凄腕の麻雀打ちから、イカサマを操る「玄人(バイニン)」になる切っ掛けを作ったのがこの人、房州。
そのインパクトのありすぎるビジュアルは、一度見るとなかなか忘れられません。
いろいろあって、コンビを組んだ二人ですが、やがて別れが訪れます。
ギャアアアア房州さんカッコイイイイイイイイイイいいいいいああああああ
それまで哲也は「普通にかわいい子やねー」くらいの認識だったのに、房州さんとからんだ途端、私の脳にクリーンヒット。
房州が去ったあとも、いつか新宿に戻ってくるのを信じている哲也。
その人は…
いつかきっとこのサイコロを取りに…
ここに戻ってくるんだ…
この辺りで私はもう息も絶え絶え。
既に瀕死状態だってのに、5巻と来たら…
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久しぶりに出会った昔の相棒は、病に冒され、震える指先には以前の鋭さは微塵も感じられなかった…
私を殺す気か。
久しぶりに、読んでる途中で本を閉じて、荒ぶる我が脳をおさえるためにひと呼吸置きましたよ…タイムタイム。危うく息の根止められるところだった。
『オバカミーコ』と違って、麻雀が全然わからなくても面白く読めると思います。マガジンに連載されていただけのことはある。
阿佐田氏(色川武大)は、後年病気の影響で太ってしまったけど、若い頃はなかなかの美少年というか美青年だったとか。写真見たことあるけど、その写真はロン毛で、哲也というよりドサ健っぽかった。
原典の麻雀放浪記の方だと、漫画の方とはかなり違います。『新麻雀放浪記』が一番もえたかなあ…
「かつて“坊や哲”などと恐れられ、バクチ稼業に明け暮れていた私もすっかり中年男になって、ハラはふくれ、頭も禿げ上がり、誰も昔の勇姿を信じてくれぬ。そんな私がふとしたはずみで入った留置場でバクチ好きの学生に出会ったのがきっかけとなり、麻雀にバカラに往年の闘志がひさしぶりに甦ったのだが…」(文庫裏表紙の解説文より)
40才になり、働きもせず年配の両親に寄生する、“坊や哲”が出会った大学生にバクチを教えて、遂にはマカオのカジノへ…
ラストがなんとも気持ちよかった。
『麻雀放浪記』、一世を風靡しただけのことはあって、面白いです!
- 作者: さいふうめい,星野泰視
- 出版社/メーカー: 講談社
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- 作者: 阿佐田哲也
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新麻雀放浪記 中年生まれのフレンズ (文春文庫 (323‐1))
- 作者: 阿佐田哲也
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さて、最後はアニメ化も決定しましたこれです!
実際よりも麻雀が一般的・大衆的に普及しており、ごく普通に学校に麻雀部が存在し、全国大会も開かれるといった設定の中で、少女たちが頂点を目指す…といった内容のこの作品。
えー、和(のどか)と咲。
最初に一巻を読んだ時、この二人の関係って『ヒカルの碁』のアキラとヒカルに似てるなーと感じました。
麻雀で全中優勝、最強の中学生、しかも超美少女(&巨乳)で男の子にもモテモテ(だけどあんまり興味がない)、真面目で麻雀に対してとても真剣な和は、塔矢アキラにちょっと似てますね。
まったく強そうに見えなかった咲に「必ずプラマイゼロで和了る」という離れ技を見せつけられ、しかも「麻雀を好きじゃない」という咲に、和の闘志は燃え上がります。
この辺りはこちら(ヤングガンガン公式より)で試し読みできますので、是非どうぞ!
とまあ、燃える流れだったんですけど、のどっちは塔矢アキラと違ってすぐにデレてしまい、若干ズコー(笑)今んとこ全国大会に出るためにチームで戦っていますので、ぶつかり合うことはしばらくはないでしょう。
でも必ずいつか、この二人は戦うことになる、その時を楽しみに待っています!
さて、主役カプの二人は比較的ラブついているので、脇カプにも目が行きます。
今お気に入りの二人は、鶴賀学園のステルスモモと加治木先輩!
ステルスモモこと東横桃子は、ものすごーく影の薄い女の子。
子供の頃から存在感がなく、歌ったり踊ったりしない限りは誰も存在に気付かない…という特殊な能力を持っていました。
その影の薄さは、部室に居ても部員が誰も気付かないほど。
あまりに影が薄いため、リーチをしても他家が誰も気付かない…!!(笑)
彼女が捨てた牌が自分の和了り牌でも、見逃してしまう(笑)
それが「ステルスモモ」の武器なのです(笑)
その場に居ても、誰にも気付いてもらえない。昔からそんなだった桃子は、すっかりそれに慣れて、特に辛いと思うこともなく、コミュニケーションを放棄してきました。
ですが、彼女の麻雀の実力を見つけた加治木先輩は、桃子の教室に飛び込み「君が欲しい!」と叫びます(*影が薄すぎて、居てもそこに居ることに気付けないから)。
だから桃子は頑張るのです。自分を見つけて、求めてくれた先輩のために!
美少女萌え系麻雀漫画というくくりをされることの多い「咲-Saki-」だと思いますが、作者が女性だからなのか、たぶん読む前にイメージするほわーんとした雰囲気よりも、クールな手触りの作品です。
かわいらしく描かれる女の子たちも、作者自身が「こういうのが!好きだから!」描いてるって感じだなー(^^)
のどちゃんのおっぱいやわらかそうでふぅ…
通常、「巨乳」というだけでは別段何とも思わない何も感じないし、「いや胸が大きくても実際服はこういう風には持ち上がらないしああいうライン出ないし」「乳袋ですねわかります」な私ですが、のどちゃんのおっぱいは良いものだと、直感的に理解できます。これはよいものだ。
これも麻雀わからなくても読めるかと。ヒカ碁が囲碁わからなくても読めるのとおんなじに…
そして、春からはアニメでも彼女たちに出会えます。
コミケットで流れていた映像を見た限りでは、期待できるのではないかと…!!しかも2クールだということで、大変楽しみにしております。
キャラデザはみんな目が大きめになって、かわいめに作られてますね…!個人的には小林先生の描くもう少し目の小さめのちょっとイジワルそうな女の子キャラが好きなんですが、とりあえず実際動くのを見るまでは保留かな。
- 作者: 小林立
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2006/12/25
- メディア: コミック
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というわけで、2008年度に「いーよいーよー」だった組み合わせをご紹介して参りましたが…
ナチュラルに 全部 麻雀漫画だった件について
わざとじゃないんだけどなあ…
えーとほかにも、「ペルソナ4」にもハマってたりしました。
最初は「白鐘直斗?なにその名前ふざけてんの?」とか言ってましたが、プレイした方なら分かるでしょうが、後半手のひら返したように「直斗かわいいよ直斗」になってました。だってさあ…ずるいよなあれ…
直斗のために二ヶ月分くらいプレイし直しとかしましたね。ペルソナ4は良いゲームでした。みんな愛おしかった。