『筒井漫画涜本ふたたび」面白かった!

前回の『筒井漫画涜本』がとても好きで、また発行されると聞いて楽しみにしていたのですが、今回の個人的目玉は何といっても、田亀源五郎描く『恋とは何でしょう』

この作品は小学生の頃に初めて読み、非常に感銘を受けた作品で、思い入れが強いです。
(そのあたりのことはこの記事で詳しく書きました)
兄貴はスーツにサングラスという描写が原作にあったような気がするので(思い込みだったかも…)兄貴のビジュアルイメージがちょっと違っていましたが、田亀先生の漫画化はとてもステキでした!
最後のコマと、重ね合わされたあのネームにじわりと滲むものが。そうか、このラストシーンはこんな感じだったんだ… ありがとうございます!


そのほかお気に入りは、いがらしみきお『北極王』、高橋葉介『ラッパを吹く弟』、Moo.念平『うちゅうを どんどん どこまでも』、とり・みき『わが良き狼(ウルフ)』、雷門獅篭『落語・伝票あらそい』、畑中純『遠い座敷』。
これらは全て、描き手の漫画としての表現が存分に行われているなあと感じたものです。特に『遠い座敷』の畑中絵の世界には、ふわりとトリップ出来ました。ざっくりしているのに奥行きがあって、何度も読み返したくなるほど魅力的。さすがです…!!

あと、『我が良き狼』… … …もえた。

最初の、こっちもおすすめ。
どの作品も好きでしたが、特にけらえいこさんの作品が非常に印象に残っています。猛烈な作品群の中でとてもポップでかわいらしかった!