鷲巣さまは「はぐ」でした←結論


先日、id:mikaki_mollyさんと、今更ながら改めて『アカギ』を解体していくという試みを行ったんですが、また、真実がひとつ明らかになりました…
鷲巣さまは、はぐだったんですよ!
はぐってあれですよもちろん、ハチミツとクローバー』のはぐですよ当然


最初は時候の挨拶のごとく「鷲巣さまはカワイイよね」って感じで始まったんですけ ど、「ウミノ絵とかの鷲巣さまも全然アリ」「あー、それは普通にありですね」そこでもう、一瞬にして、思考が跳躍しました。
鷲巣さまって、はぐじゃん!」と、「気付き」があったわけですよ我々に。まあ結論から先に言ってしまっているので、いかに愚鈍なクズどもにも「気付き」は訪れたと思いますが、言われてみれば納得でしょ ー?鷲巣さまってはぐですよ。

まずすっごくわかりやすいところから言うと、ビジュアル的に、どう考えても鷲巣さまははぐです。シルエットとかそっくりだもん!
帝王鷲巣巌は、帝王なんですけど、まあ若干プロポーションには恵まれないっていうか…それは愚民どもの基準なので、鷲巣さまはあの造形でもってもう黄金比率なんですが、それはそれとして、まあ、やや小振りな感じなわけで…となると、「髪がサラサラ」「みんなのアイドル」という共通点はあろうとも、「鷲巣さま=山田」ではありえないわけです。となるとやはり、鷲巣ははぐである、と、そう断言できます。

消去法でいっても、 鷲巣さま以外に『アカギ』にはぐっぽいキャラなんていないわけですよ。
もう、ハチクロの表紙そのままパステルカラーのあれ、鷲巣さまになってもビジュアル的にはまったく問題ないわけですよ。

ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス)


はぐの髪をグレーにしたら、それはもう鷲巣巌だと主張しても、なんら問題はないし、JAROも黙認せざるを得ないわけですよ。『アカギ』の新刊の表紙をウミノ氏が描いたところで、心の目をカッと開いた福本ファンは、迷わず「新刊出てるー」「鷲巣さま単独表紙ktkr」と購入していくわけですよ。まあ、察しの悪いクズどもは一生新刊が出てることに気づかないかもしれませんがね。
ゆったら、(もう終わってるけど)アニメハチクロのはぐの声優さんがご病気か何かでお休みとなったら、代役は津嘉山正種さん(*鷲巣の声優さん)が演じても、まったく問題がないわけですよ。っていうか、下手すりゃ代わったことに誰も気づかない可能性すらある。EDのテロップ見て、「え!お休みしてんの!?」みたいな。津嘉山さんのはぐボイス、想像しただけでもう神決定ですよ。
もちろんパステルカラーの鷲巣さまフィギュアも作るべき。風船とかしょったやつ。

Creators’s Labo#006 ハチミツとクローバー 花本はぐみ (ノンスケールPVC塗装済み完成品)

Creators’s Labo#006 ハチミツとクローバー 花本はぐみ (ノンスケールPVC塗装済み完成品)


もう我々の脳内はウミノ絵の鷲巣さまでいっぱいなわけですよ。脳裏はお花畑ですよ。
となれば、当然の帰結として、アカギは森田なわけですよ。天才同士なわけですよ。

(略)変人として知られている先輩の森田も又はぐみを気に入ってしまう。しかし、森田の愛情表現は他人には分かり辛く(そして肝心のはぐみにも)、周囲からは森田がはぐみに嫌がらせをしている様にしか見えない。(略)はぐみと森田は惹かれ合って行き、お互いにその事を自覚して行く。しかし、2人の恋は通常のそれとは違い、常人には理解出来ない天才同士の魂の結び付きの様な物であった。『恋愛』と呼ぶには少し不思議な関係のはぐみと森田。


ハチミツとクローバー」 Wikipediaより(太字筆者)


これ、はぐみを鷲巣に置き換え、森田をアカギに置き換えてもまあ、大筋としては問題ないわけじゃないですか。大雑把に見ればほぼ合致していると言っていい。


そう聞けばもう、誰しも即座にウミノ絵のアカギが頭に浮かぶわけじゃないですか。シャツのしわとか、ウェストのあたりのラインとか、髪の毛のざくざくっとした処理とか、もう念写できそうな勢いで鮮やかに像を結ぶわけですよ。そうか、そうだったんだと!鷲巣麻雀編とは、福本伸行の描く『ハチクロ』だったんだ!と。そう我々が結論するに、何の障害もないわけですよ。


鷲巣さまは、自分の欲しいものの写真を切り抜いてノートに貼ってるわけですよ。イーピンとか。森田…じゃなくてアカギか、アカギがちょっかいかけると鷲巣さまは目を三角にして(*ちゃんとウミノ絵で想像してください)怒ってノートを投げつけるわけですよ。まあノートは安岡に当たるんですけど。
アカギの愛情表現は大変にわかりにくいので、鷲巣さまにはものすごく嫌がられるんですよ。吉岡に泣きついてむずがる鷲巣さま。
アカギは意地悪(*本人はそのつもりなし)のお詫びに、ポケットに無造作に(賭場で荒稼ぎした)万札をぶち込んで、MIUMIUに行けばいいわけじゃないですか。ラメラメのイーピンをプレゼントしたらいいじゃないですか。まあ本来MIUMIUはPRADAの妹ラインなので、セレブな鷲巣さまには不向きというご意見もおありでしょうが、いいんだよ、はぐなんだから。名前がかわいいだろ!「ミュウミュウ」って!鷲巣さまだって、時にはファッションに遊び心としてそういうジャンクで可愛らしい要素を入れたくなる時もあるんだよ!全身オーダーだと嫌みだから、チープなアイテムでバランスとってんだよ!!去年だかおととしだかに出てた、お花つきのベルトとか、似合うじゃない!!
もうね、鷲巣さまは足とかちっちゃいね!手もちっちゃいし!コロッケを両手でもぐもぐ食べるわけですよ!意外と肉が好きなんですよ!


「鷲巣=はぐ」の検証作業として交わされた会話は、id:mikaki_molly:20070818で文章化されておりますので、ちょっと引用しますけど

で、「はぐ、ちっちゃいよね」の話から、話題は発展。

「はぐ、ちっちゃくて、雀卓に届かないよ(笑)」
「そこはほら、アカギが膝に乗せて」


そ れ だ …!!!
再び電流走る。
すでに対戦でもなんでもないわけですが、それいい! それいいよ!!

「で、鷲巣様は、小さいけど自分でツモりたいんだよね」
「だからアカギがこう、持ち上げてあげて…」
「周りは『がんばって鷲巣様ー!』 …それどんな麻雀だ(笑)」
「イーピンどこ〜ン? ってツモろうとして、
すんでのところでアカギが『ガタッ…!』って」
あっ…! って(笑)」
「はぐに、振り向いて、すごい目で睨まれるから


鷲巣さまを膝に乗っけて、ツモらせてあげるアカギ。

その彼氏、どんだけいい彼氏なの!?

「アカギ、かっこいいな…!!!」
「いま、アカギの男ぶりが上がった!」
「私も、アカギの株、急上昇だよ」


もうね…会話ほぼそのまま書いてくれたので、コメントするとこないんですけど(笑)
まあこの時の鷲巣さまの大きさはね…「ぽてまよ」のアレくらいの大きさを想像していただければよろしいかと…基本二〜三等身です。


あとまあ、アカギと鷲巣がですね、アカギの愛情表現がアレなものですから恋人的な進展とは遠い二人なんですけど、やっとこう、二人で出かけたりというシチュエーションが発生します。

で、そんな二人は、動物園に行くわけですよ。はぐな鷲巣様は小さいので、人ごみで象やらキリンやらがよく見えない。

そこで肩車ですよ

人ごみでは、ちゃんと手をつなぐんですよ。

で、帰宅した鷲巣様に、吉岡(≒花本)が「今日は楽しかったですか?」と尋ねると、

 鷲巣:「た、楽しくなかった…!!」


緊張するし、歩くの追いつくの大変だし、目の前だとプリンも食べられないし、全然、楽しくなんかないよ…!!!

べそをかく鷲巣。ああ。ハチクロ3巻のあの場面が、目に浮かぶ…!

(※資料映像 http://www.nicovideo.jp/watch/sm448410

も、これね…!!!語り合っている我々悶絶。
歩くのが早くて追いつくのが大変だった鷲巣さまっ…!!(若いアカギは歩くの早そうですね)
トイレに行きたいのになかなか言えなかった鷲巣さまっ…!!
全然楽しくなかったんですよっ…!!白服たちと一緒に居る方がずっと楽なんですよっ…!!
まあ資料映像見ていただくとわかるんですけど、はぐは言わずもがな、森田もかなりアカギテイスト醸し出してますね。


実は我々、ハチクロの単行本が手元にない。だから細部が思い出せなくてなお悶絶。「ブックオフなら開いてるか?」「マジ今更ハチクロ全巻揃えそうな自分なんですけど」鷲巣さまのために。


(以下、ハチクロ後半の展開についてネタバレあり注意)



私はハチクロに対して不熱心な読者でして、一巻は一番最初に出た紫色のバージョンの方で持っていたんですが、えー割と面白く読めはするんですけど、その後やたら引っ張る山田ネタ真山ネタについていけず、連載当時も半離脱気味で、気づいたら立ち読みするくらいの感じでした。

で、久々に立ち読んだらなんかすごいことになってて(はぐが)、おいおい大丈夫か?とか思っていたところ、ネット上で「もうすぐ最終回」ふーん…と思っていたんですけど、ネットで、はぐが修ちゃんっつか花本とくっついたと聞いた時には、もう完全にデマだと思って信じませんでしたよ。それはない!と。
そうしたらさあ…本当だって言うじゃない…ないでしょ!あの流れでそれはないでしょ!

花本なんてさあ、安牌じゃないですか。ガッチガチの安牌ですよ。おまえ、少女漫画のメインキャラとして、最後の最後でそんなグダグダの安牌キャラとくっついてって、盛り上がらないじゃん全然!
普通、展開の選択肢としては竹本か森田しかないわけですよ。
修ちゃんは言うなれば、家族なわけですよ。何でも受け入れてくれるお兄ちゃん(的存在)、それを振り切って、少女漫画でしか存在を許されんようなDQNに身を任せてこそのヒロインだろうが!!そうじゃなきゃ、成長とかゼロだろうが!!(強く机を叩く)

そりゃまあねえ、現実としては森田とかアカギは「ないwwww」かもしれませんが、マンガですから!読者はそれでは納得しませんよ!最終回で安牌切ってヨカッタネーでおさまると思ったら大間違いだこの野郎!
そこで安牌を選ぶということはですね、はぐが、煙っているんですよ!!
保身の業火に身を焼かれ…そこから立ち昇る煙で、視界を失っている…!!
なぜそれがわからない…?感じない…?はぐ…!!


つまりですね、福本先生が『アカギ』鷲巣麻雀編で言いたかったこと。


はぐ、おまえ何、最終回で安牌切ってんだと。
どうせ死ぬなら強く打って死ねと。
あのままでははぐは一生保留するっ…!


という熱い福本先生の叫びだったんですよ!はぐっ…いいのかっ!!おまえはそれで、いいのか!!