てぃーびーしー内で読まれる漫画

脱毛されてる時は病院のベッドみたいなとこに横たわっているんですが、痛みをまぎらわすために「なんかおはなししてください」とてぃーびーしーのおねえさんにお願いします。
私の行ってるてぃーびいーしーのおねえさん達は年齢二十代前半〜三十代前半くらいで、「この職業、肩とか凝りそうですね、目も辛そう。大変ですね〜」とかゆっても「そんなことないですよ!楽しいです!ずっとやってたいくらいです」などの答えがかえってくるほど社員教育が徹底しているようです。でも三十代前半(*見た目二十代半ばくらい)のおねえさんは、すぐ近くにある温泉センターにしょっちゅう通ってるってゆってたなあ。絶対きついよあの作業。
変なお客さんとか来ないんですか?と聞いたら「そういう人はだいたい、電話の段階でわかります」とのこと。なるほど、そうかもしれない。
みたとこ顧客は三十代〜四十代の主婦が多く(金もってそう)、たまーに高校生のお嬢さんなども親同伴で来られるそうです。たいていは自分でバイトで稼いだお金で「どうしても脱毛したい!」とおっしゃるのだとか。ワカル!わかるよその気持ち…ほんと毛の悩みって大きいよ。思春期には辛いですよ。

そんな感じで、毛を抜かれながらおねえさんとお話していると、ドラマの話から映画のタッチの話になり、漫画の話に。そこのてぃーびーしー内で流行っている漫画は、少し前までは「花より男子」、今は「NANA」だそうで…うーん、普通だね!!納得のラインナップ!!
内容に特に突っ込むこともなく、別の話題になったりしていたのですが。

次の予約の日は、初めて担当してもらうおねえさんでした。年齢はたぶん二十代前半。明るくかわいらしい方です。
例によっていろいろお話してもらい、部屋の掃除の話になり、散らかってますよーとかなんとか。

emifuwa「服とか本とか漫画とか、積んでありますからねー」
おねえさん「え、漫画、読まれるんですか?」
emifuwa「割と読む方だと思います」
おねえさん「えーそうなんですか!私、いまアニメにハマってて…でもご存知ないと思うんですけど…」
emifuwa「(アニメと漫画は違うよなと思いつつ)アニメはあんまり見ないんですけど、何ですか?」
おねえさん「あのー、『鋼の錬金術師』っていうんですけど」

ハガレン!!!!

emifuwa「ハガレンですか!(思わず略称を使ってしまう)」
おねえさん「!!そうですそうです!!え、ご存知なんですか!?」
emifuwa「アニメはほとんど見たことないですけど、原作は単行本持ってますよ。今すごい人気ですよねー」
おねえさん「えーほんとに!(超うれしそう)友達に面白いよって勧められて〜(以下ハガレンにハマったきっかけ話)」

おねえさん、オタとかいうんでなくて普通にハガレンにハマってるらしい。原作は読んでおらず、現在アニメのDVDをレンタルで見ている状態だとか。映画が公開されている時期だったのでDVDも良く借りられていたのか、なかなか返って来てないのが悩みだとか(まだ全部見てないらしかった)。

おねえさん「この間借りに行ったら、四本もあったんですよ!!今日も朝の四時まで見ちゃっててー、寝不足なんです〜」
emifuwa「(おいそんな状態で脱毛作業せんでくれよ!!)そうなんですか〜」
おねえさん「最初一巻のDVD借りられてて〜、三本目くらいから借りてみたら錬金術とかって全然意味わかんなくて〜こりゃだめだ、一巻から借りなきゃダメだ!って思ってー」
emifuwa「(そりゃそうだろうなあ…)あーわかんないですよね、錬金術って」
おねえさん「あれってお兄さんの方(エド)は何もなくても錬金術使えるけどー、弟の方は使えないじゃないですかー、でもあの書くやつ?(魔法陣?)って、何で書いてるんですかねー?」
emifuwa「(笑)何で書いてるんですかね?チョーク?」
おねえさん「(笑)チョーク?」

そんな間抜け会話。あと、あの世界ってどういう世界観(*世界観という単語は使わず)なのか?電話はありましたよねー?テレビはないですよね?とかそんな話をしました。
弟の、鎧の中からかわいい声がするのがいいですよね!とか、そんなん。
おねえさんの口調からオタっぷりはまったく検出できなかったので、オタの人ではないと思うのですが、そうか一般人もこないしてハガレンにハマったりするんだなーとかちょっと感動しました。

おねえさん「最初全然意味わかんないと思ってたんですけど、あの話って、奥が深いですよね!」
emifuwa「(…笑)奥が深いですよね!」