野球漫画が好きなんです

先日は腐女子としての私がおお振りボーイズ棚置きちょっとどうよ?という意見を書きましたので、
今日は腐女子以外の私がちょっとどうよ?という意見も書いておきたいと思います。

私は野球それ自体はそれほど好きではないのですが、
球漫画は大好きです。大、大、大好きです。
比較的新しめのものから列挙しますと、やっぱり『キャプテン』『プレイボール』大好きです!小学生の頃アニメ見てて即ハマり。谷口くんは未だに理想の男子です。そういえば、それよりちょっと後には『名門!第三野球部』もやってましたね。EDまだ歌えるわ…『キャプテン』のOPなんか二番まで歌えます…
順序バラバラでアレなんですけど、こせきこうじ『たろーくん』『やまだたいち』も大好きで…たろーくんは、好み普通すぎて申し訳ないんですけど鉄板で辰巳とか。やまだたいちでは何でも出来る弟がやがてダメ兄に追い越される葛藤とか!!あーー!たまらない!!
原秀則の一連の野球ものも『ジャストミート』『ふぁうるちっぷ』ああ、また読み返したいなあ。ラストがトレンディドラマみたいなんだけどやっぱり好きだ。『やったろーじゃん!』『青空』なんかも好きでした。
『タッチ』や『H2』なんかは私の中では野球漫画ではないんですが、読んではいます。
あと当然、水島新司も一通り。殿馬ラブ。あぶさんも野球狂も男どアホウも平成野球草子なんかも。
とりあえず代表的なものでこのくらいにしといて、だいたいこの辺のは全部全巻揃えているんですけど、でも最近はあんまりハマれる野球漫画ってなかったんですよ。ミスフル読んでないし、MAJORは最初読んでたんだけどフェイドアウトしちゃって…

それだもんで、『おおきく振りかぶって』が出て来た時はすごくうれしかったんですね。うわ、久しぶりに面白い野球漫画読んだ!と心から思えて。
あともちろん今はあれです。『おれはキャプテン』。コージィさんはヤンサン時代から好きな作家さんだったんですが、『ティーンズブルース』の続きも描いてほしいんですが、『砂漠の野球部』も大好きですが、やっぱり『おれキャプ』はしびれましたね!内容もさることながら、ところどころのちばてつや/あきおへのリスペクトっぷりに骨抜きにされました。二巻の表紙とか最高。
コージィさんが別名で原作やってる『ショーバン!』もいいし、あとイブニングの島本和彦さんの『ゲキトウ』も好きです。『逆境ナイン』も当然大好きで。
だから、男の人に「最近面白い漫画ある?」と聞かれた時は必ず「今は野球漫画が熱いよ!『おお振り』と『おれキャプ』おすすめ!」と答えていたのです。(女の人に聞かれた時も同じ答えだったけど)

おお振りは一巻が出たところで、大事なとこじゃないですか!これからどんどん、新規読者を開拓していきたいじゃないですか!面白い野球漫画を待っている日本全国のこどもたちと大人たちをノックアウトしてほしいじゃないですか!おれキャプはマガジンだからこどもたちに伝わるパイプも太いけど、おお振りはなー。アフタヌーンだしな…正直一巻の表紙の装丁いまいちだしなー。でも、もっといっぱいの人にこの作品の魅力,知ってもらいたいなー
とか思ってたんです、一球漫好きの私。

でもそれがさあ、ボーイズの棚で販促て。最初からそれて。
そりゃないよ…と…しょぼーんて…してしまったのですね…

こうやってつらつら書いていくと…とっても個人的な理由ですね…
でもさ…でもさ…好きなスポーツ漫画さあ、いきなり一巻からボーイズの棚に置かれてたら、やっぱり人間、少しはへこみませんか?私は…へこみます…『オフサイド』とか置かれてたらえれーへこみます。
ボーイズがイヤだとか…そういうことでなくて…あの、そういう販促の仕方も,アリかなあと思わないでもないの。最初はとっかかりが大事だし、とりあえず売ってしまえば後はその作品自体の魅力でノックアウトしてしまえばいいだけの話だし。そう、まったくもって個人的な意見ですよ…ただの一読者が、差し出がましいとも言えますよね。

***

もしかして混同している人もいるかもしれないので整理しておくと
事の発端となった書店
(児童文学『バッテリー』の文庫版と『おお振り』を並べてビーボーイなどが平積みしてあるBLコーナーに置いてあった。どこの書店なのかは不明)
と、新宿の山下書店
(『おお振り』をBLコーナーに置き、「BL」「耽美」などの単語が含まれるPOPを付けて売っている。『バッテリー』を強く推す担当者がいるため、また別の場所で「あさのフェア」を展開しているらしい)
は、たぶんに別の書店です。


ある方から「山下書店のって、もしかしてこれですか?」と
http://www.webdokusho.com/koushin/nagashima.php
このURLを教えてもらいました。
ちょうど今日この記事がアップされたみたいですね。「16回目」というやつです。
はい、『おおきく振りかぶって』(大きく、じゃないですよ!)と『バッテリー』を並べて売るのは、個人的にも非常に好感が持てます!
でも、ボーイズラブの棚にまで「おお振り」置かなくていいです…個人的にはちょっとやめてほしいです。

山下書店の「あさのフェア」の担当さんは『バッテリー』を随分愛していて、いろいろ苦労して仕掛けていらっしゃると聞いてはいたのですが…
(このページから「前のページへ」で「13回目」まで行ってください)
正直、この「文学好きの若いお姉様」への説明文、どうなんでしょうか。
豪が野生児って、いつからそんなキャラになったんだろう…気付かなかったけど。体が弱く天使のように素直に兄を慕う巧の弟“青波”どこの誰ですか?それは?
どうして、下の三十代以上サラリーマン向け説明文と一緒じゃいけないんだろうか…。

あーあ…



で、どうして私が何日か前からなんでまたこんなに憤っているかというのを、先日おお振りを読んだばかりの友人が簡潔にまとめてくれたのでそれをそのまま引用します。自分で整理整頓のできない無能ですいません…

・良質の作品が書店に「BL」と宣伝されることにより、
未読のBL読者からは安易にBLとして受け取られる危惧、
また未読の非BL読者からはBLとして敬遠(軽視)されてしまう危惧 と、

・良質な作品を単純にBLの語で売ろうとする書店側の不見識さ、
身内の会話を対客の空間で披瀝する意識の低さ、
様々な方面への悪影響を考慮しない無神経さへの憤り

が怒りの焦点なんだな、と(私なりに)思いました。

やっぱりBLジャンルでないものを
仮に善意にしろBLと銘打って(打つように)売るのは、
一利を求めて百害をもたらすようなものだと
改めて思います。
真に「おおふり」を求めている(と思う)小中高生が
引いちゃうような売り方はしてほしくないな、
と思いました。

そう、彼女からはこういう意見も。

アフタヌーン」に載っているのが不思議なくらい、
直球なスポーツ成長漫画だと思いました。
(ビルドゥングス系っていうの?)
もっと小学生中学生に読んでほしいよね!
でもアフタヌーンってなかなかその層の子は読まないと思うので、
そのへんがもったいないなあと思います。
夏のオススメ図書のとこに置いてほしいよね。

私は中学三年のときに、
転校して、全然知らない人達のなかで
一年部活動したことがあって、
それはもう史上最悪の一年だったのですが、
(諸々わけがあるんですが割愛しますが)
後半の試合のあたりを読んでて、そのときのことを思い出しました。
私はマネージャーだったけど、
部内に誰も味方がいないという状態は
ベンチにいてさえとても気が滅入るものだったので、
それが投手の立場だったら本当に壮絶だっただろうな、
と思って、
三橋が阿部のリードで投げていき、
一人じゃないんだ、と実感するところなどは
かなり心中じわっときました。

(全然本編とは関係ないんだけど、
やっぱり過去の関係を清算できる高校に行くのは正解だよね!!!
などと力強く思ったり(笑) )

いい仲間と出会えて三橋君はほんとに良かったよね。
きっと、部活や学校で辛い思いをしたり悩んだりしている
生徒さんは非常に多いことと思うので、
そういう人たちにとても力を与えてくれる作品と思うのね。
もっと、その層に認知してほしいなあ! と思います。

私も、今日は腐女子としてでなくて一球漫好きとして…
おお振り、普段ジャンプやサンデーやマガジンを読んでいるこどもたちにも
読んでほしいなあと思います。
腐女子はほっといても、アリのようにたかりますんで。ほんと、お気をつかわず。